Facebookで1000いいねを目指した先に

ブログへの訪問、ありがとうございます。
この記事はちょっと長いですが、一言で言うと
「私はドウェイン・ジョンソンになれないが、ドウェイン・ジョンソンも私にはなれない」
という事です。

開業したばかりで希望に燃えていた頃

子どもを産んで離婚してUターンをして開業をした2013年8月。
何もないところからのスタートだったので、とにかくがむしゃらに
「名前を知ってもらわなくては!」
「素敵な南信州のお店や人、場所をたくさん宣伝して地域貢献しなくては!」という思いから、
Facebookでの個人ブランディングを徹底して行う事を思いつきました。

それにあたり以下の施策を立てました。

  • 自分主体の投稿より、南信州の美しさや楽しい暮らしをテーマにイベントやお店などを主体にする。見る人が楽しいように心がける。
  • 南信州での子育ての楽しさを発信
  • 天龍峡のFacebookページを作るなどして地域貢献
  • 南信州にゆかりがある方を調べてDMを送ってご挨拶。知らない人でもたくさん友達になってもらう
  • もらったもの、特別待遇で撮影したものはアップしない。自慢になるから。
    必ず買ったものや、行ける場所、望めば誰でも体験できるものをアップする。

めざせ!1000いいね!
(そのくらいの数字のインパクトがあれば、お仕事関係の方にも信頼してもらえると考えました)

これに基づき、コツコツと投稿しDMでのご挨拶とお友達申請を重ねました。
送ったDMは1200件以上…。
順調にお友達も増え、いいねも300件ほどいただくようになり、そして2014年5月のこの投稿がバズりました。
それからはどんどん友達も増えついに2250人(2021年9月4日現在)に。常にいいねは500件以上、700件以上近くつくこともありました。

この数字のインパクトから多くの方からお声をかけていただき、繋がりも増え、飯田市役所様からのご依頼でSNS活用のための講習会の講師として講義をさせていただくまでになりました。

当初考えていた以上に「多くのいいねを集めること」が信頼感や影響力や注目度に直結することに驚きました。

予想以上の反響に苦しくなってしまう

しかし、一生懸命にFacebookをやりすぎて、だんだんと疲れがでてきてしまいました。

たくさんいただくコメントに驚き

発信することばかり考えており、コメントをいただく事をすっかり忘れていたため、たくさんのコメントがつくことにびっくりしてしまいました。
コメントがあるのはありがたい事ですし当然のことなのに、うまくお返事ができないことが本当につらくてつらくて、苦しくなってしまいました。

何をやっていても「これはネタになるぞ」と思ってしまう自分への嫌悪感

「これはネタになる!」「いいネタはないか?」とアンテナを張って、24時間、Facebookの事ばかり考えるような状況。自分の子どもさえいいねのための素材に思っているのでは?との自己嫌悪に落ち込みました。

私はこんなに楽しい生活をしているんだ!と、離婚したマイナスを打ち消すための自己肯定欲

東京で心配してくれている仲間に「元気でやってるよ」と伝えたいのはもちろんですが、離婚した元夫への「私は幸せです!こんなに多くの人に支持されています!」という当て付けのような複雑な気持ちもあり、必死に楽しい投稿をしていたように思います。

子どもの顔をネット上にアップすることへの抵抗感

子供が小学校に入り単独行動が多くなることから、防犯の面も考え、Facebookへの投稿をしなくなりました。

Instagramの方が気楽でしたが…

Facebookから遅れてInstagramも始めました。
そんなに興味がなかったのですが、WEBデザイナーとして触れておきたいとの好奇心と探求心から始めてみました。
Facebookよりはシンプルで使いやすかったですが、私の性格にや趣味趣向には合わなかったようです。
情報収集として利用させてもらっています。

Twitterは私の性格に合っていた

TwitterはFacebookより前からやっていますが、とても気楽です。自然体の自分という感じがします。
本名、顔出しで運用していますが、ネガティブな事や行動がバレるようなことは書きませんので今のところ問題はありません。
オタクであり猫が好きなので、Twitterさえ眺めてれば幸せです。
知らない人が相手なので好きではない話題はどんどんブロックやミュートができるのも気楽です。

育児記録がわりに息子のおもしろ発言などを呟いていますが、うっかりバズりました。
付くコメントもたいがい適当なので、こっちも適当に返してという感じで楽しく交流できました。

バズったらなにか宣伝するというTwitterのしきたりに従い、川本喜八郎人形美術館の宣伝をぶら下げ、それもそこそこバズり、個人的に書いた川本喜八郎人形劇三国志への想いを綴ったちょっと気持ち悪いレベルの濃厚なブログを読んだ川本喜八郎先生の事務所のアカウントからいいねをいただくことができたのがこれ以上ない最高の喜びでした。

ただ、これが仕事につながるかと言ったら、繋がらないでしょう。
気晴らしにやっているという感じです。でもとても満足しております。

Facebookを頑張ってみて思う事

自分が主体になって南信州を宣伝しようなんて、おこがましかった

一体、何様だと思っていたのでしょうか。
恥ずかしくてたまりません。

お友達になってくれた方に失礼ではないか

こちらの発信のために友達になってもらっているので、お友達の方を把握しきれておりません。大変申し訳なく思っております。
これは相手様に失礼では…と今は感じるようになりました。
やはり「私が南信州を宣伝する!」という使命感と正義感に燃えていたため、相手への敬意や興味を置き去りにしていたのだと猛省しています。

いいねが多くついた投稿に、さらにいいねが多くつく

これはどちらかというとTwitterにみられるのですが、いいねの同調圧力とでもいうのでしょうか。
「みんながいいねしてるからいいに違いない」との判断が働くようです。
Facebookは実名と実際の交友を基本にしているので、どちらかというと「この人の投稿なら信頼していいねする」という方が多いかもしれませんが、やはり、いいねがゼロの投稿より、多くのいいねが集まった方を信頼して「のっかりいいね」したくなる雰囲気はあると思います。

Instagramではいいねの数を非表示にする仕様変更がありました。
SNSの運営側でもいいねの扱いには慎重になってきているように思います。

「いいね」が多いからと言って信頼できる人とは限らない

「いいねが多くなると、いいねが多くつく」と近い話になりますが「いいねが多い、友達が多い=信頼できる」は成り立ちません。

Googleが公開しているSEOの指標「E-A-T」における信頼性と権威性の違いを見るとわかりやすいです。
Googleは「権威がある」のと「信頼がある」のは分けて考えています。
「権威があるのは影響力がある、肩書がある」ということ、「信頼があるのは検証された情報かどうか、出どころがハッキリしているかどうか、専門家であるかどうか」という事になります。

世の中には、正しい情報を信じるのではなく、信じたい情報を正しいと思い、賛同してしまう人が多くいます。

私は当時、いいねが多くつく「権威があるアカウント」ではありましたが、勝手に人様の子どもさんの田植えを撮影してアップするようなリテラシーのないアカウントでしたし、コメントもきちんと返せない、知識も中途半端、忙しさでスケジュールもめちゃくちゃで多くの方にご迷惑をかける…という状態でしたので「信頼がある」とはとても言えなかったと思います。

Facebookをお休みした今の方が「権威性や影響力はないが、信頼性はある」と言えると思っています。

SNSは「頑張ってはいけない」

これに尽きると思います。
そして、次のことが一番大事だと気が付きました。

SNSとうまく付き合うコツは「本当にやりたいことだけをやる」
「本当にみんなに知ってほしいと思うことだけをアップする」

とにかく、無理に頑張ってはダメだと思い知りました。

時にはやりたくないこともやらなければなりませんが、それはその先にやりたいことがあるからやる、もしくはやりたいことをするために必要な手段だからやるということでないと続きません。

「影響力があると思われたいから」
「名前を知ってもらって仕事につなげたいから」
「個人ブランディングのために」

「そのために、頑張っておしゃれで楽しい暮らしをしているのを演出する」
「多くの人との出会いを一生懸命にアピールしたり、情熱があるというところを頑張って見せる」
「感動してもらえそうな文章を頑張って書く」

こういう気持ちでSNSをやると、手段が目的になってしまい、きっといつか辛くなります。
自分の一部だったものが、全部のように思われ、それを裏切ってはいけないと思うようになる。

他人を中心に考えるようになり、本来の自分の心や時間、人生そのものを大切にすることができなくなってしまうと感じました。

自分が本当にしたい事、本当にみんなに知ってもらいたい事だけを、心のままに自然に発信する。
これが一番負担にならないSNSの使い方だと感じました。

今まで書いたFacebookの投稿は嘘ではありません。
心から感動したし、嬉しかったし、楽しかった。
Facebookで出会った方には皆様本当に感謝しています。
しかし「頑張って発信した、一生懸命に良く見てもらいたくて頑張って書いた」という投稿だということもまた事実です。

世の中には、本当におしゃれで素敵な生活をしている方、心の底から情熱を持って熱い言葉を素直に綴る事ができる方、それらを自然体で発信できる方も当然多くいらっしゃいます。

でも、私はそうではなかった。

Facebookで1000いいねを目指して頑張った結果、それが分かりました。

個人ブランディングはほどほどに。

というわけで、SNSの個人ブランディングでイメージアップを図って仕事をいただくことは断念いたしました!

本来のわたしというキャラクターはちょっとクセがあるので
「南信州を盛り上げる、おしゃれで素敵な、感じの良いまっとうなデザイナーさん」
というブランディングは無理があるなぁと…。

そもそもFacebook上の私を見て期待して問い合わせてくださった方がいても、理想と現実のギャップにガッカリし、そこから続かないのではないかと思うようになりましたし、実際そんなことも何度かありました。

もうあるがままの私でいい…

そんな風に思うようになりました。

お休みしていたFacebookも、本当に書きたいことができたらまた書くようにしようと思えるようになりました。

今、楽しいと思うこと。やりたくてやってること。

事務所のサイト充実とブログ投稿

今年の3月に事務所のホームページをリニューアルし、制作実績やホームページ関連の知識や考察をまとめたブログを更新するようになりました。

個人ブランディングは失敗しましたが、こっちを頑張る方が本来の自分という感じでやりがいがあります!

デザイン事務所のFacebook

https://www.facebook.com/inranch
こちらは実績などを中心にアップしておりますので、とても自然体で投稿できています。
いいねまだの方、どうか…いいねお願いします…。

伊那谷のお店やスポット紹介ブログ

Facebookをお休みした後に始めました。発信するのがやっぱり好きみたいです。
出不精なので、ブログの取材と言い聞かせてあちこち出かけるのが楽しいです。
どのブログかは、ここでは秘密です。いつかどこかで見ていただけることを願っています。

知り合いの写真を撮ってお渡しすること

写真も大好きです。写真をお渡しすると本当に喜んでいただけて嬉しいです。
もう、25年も写真を撮り続けていることに気が付きました…。時間の流れって怖いですね…。

そしてやっぱり、デザインのお仕事

デザインの仕事をはじめて17年。
デザイナーとひとくちに言っても多種多様です。

得意なデザインテイストで言えば…
すっきりしたおしゃれなデザインが得意な方、インパクトのある力強いデザインが得意な方、丁寧な仕事をする方、勢いのある仕事をする方、儲かるデザインが得意な方、集客のためではないデザインが得意な方、人を惹きつけるが難解なデザインが得意な方、俗っぽいけど分かりやすいデザインが得意な方…と、きりがありません。

案件にのっとって言えば…
ホームページのデザインはできるけど構築はできない、ある程度の構築はできるけどネットショップなどの複雑な構築はできない、できるが規模が大きすぎて賄えない、ホームページはできるけどチラシはやらない、チラシはできるけどロゴマークは作らない…こちらもきりがありません。

全部自分でやろうとしても絶対無理ですし、人をうらやんでもその人にはなれません。
もしかしたら、その人はさらに他の人をうらやんでいるかもしれないですし、これもきりがありません。

「私はドウェイン・ジョンソンにはなれないが、ドウェイン・ジョンソンも私にはなれない」
くらいの精神で、自分の土俵でいい相撲を取るしかないのです。

素敵だなと思う人がいれば、連携してもっといいモノを作ればいい。
ただし、人への敬意は忘れないようにしなくてはならない。

大事なのは「自分の土俵」をはっきりと自覚し、周りにも知ってもらうことだと思います。

長々と書いてきましたが、私が一番感じているのは…

  • 自分は自分。自分以外にはなれない。
  • 人によく見られるために自分を盛らない。
  • 自分にできることだけを真摯に行う。
  • 自分にできないことは無理してしない。しなければならない時はできる人を頼る。
  • 人とのつながりはゆっくり丁寧に。直接会って一言でも話すことがなにより尊い。

こういった生き方の基礎みたいなものはしっかりとしておかないと、SNSという大きな波にのまれておぼれてしまうと感じました。

Facebookの広告活用ならお任せください!

ということで、Facebookについていろいろ考えて経験したからこその、SNSとの付き合い方や、SNS広告運用をご提案することができるのではないかと思っております。
(結局宣伝か!と思われた方、申し訳ありません。私の得意分野は宣伝と集客のためのデザインとなっております)

この経験を活かして多くの方のより良いSNSライフ、SNSでの集客をサポートさせていただければと思っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください!