ドメイン移管が与える影響

WordPressテンプレート開発で有名なTCDさんより、興味深いブログが更新されました。

TCDが10年間使い続けたドメインを移行した結果と対策

ホームページ制作業界ではドメインの移管(引っ越し)、変更は大変リスキーなことで、進んでやりたいことではなく、お客様への説明もとても慎重になるところです。

しかし前述のTCDさんのブログでは「やってよかった。そんなに怖がることではない」との見解を示されています。
ブログを読めば確かに納得の経緯なのですが「じゃあ気軽にやって大丈夫!」ということかというとそうではないと感じました。

例のホームページはアクセス数が桁違い

まず、TCDさんのホームページは1日に多い時で50000ユーザーのセッションがあります。
これだけのセッションが新しいドメインにあれば、大きなインパクトですのでGoogleのインデックスもドメインパワー構築もSEO対策もスムーズに行われると思います。

経験からで恐縮ですが、通常地方の中小企業のコーポレートサイトやサービス業のホームページは1日に0~20セッション、広告をしていても30セッションあれば多い方ですので、単純にTCDさんの例と比較はできないと感じました。

ですが、絶対に重要なことは確かにあります。

最重要は「301リダイレクト」

まずは301リダイレクト。これは絶対に必要です。
当制作事務所もホームページリニューアルの時にお世話になりました。

このブログ記事のように検索結果からの流入問題への対策はもちろん
「このURLはこっちになりましたからね。いままで通りの評価でどうかひとつお願いいたします!」
とGoogleにしっかり伝える事が何よりも重要になります。

注意すべきは、baseやペライチ、ECコマース、各種SNS関連など、サーバー・URLとホームページ作成サービスがトータルで提供されている場合。
こちらは全て、301リダイレクトを設置できない仕組みであると思っていただいて間違いないです。

今までサーバーに紐づいたホームページ作成サービスを利用してサイトを運営してきたけど、いよいよ独自ドメインを取得して本格的なホームページを!とお考えの方は、今まで大切に育ててきたホームページの価値は引き継ぐことができず、ゼロからのスタートになる点にご注意ください。

特に今まで自然検索で上位に表示されていたホームページほど慎重になることをお勧めします。
新しいホームページができたからと、すぐに今までのサイトをクローズしてしまうと、自然検索に一切登場しなくなり、集客がガタ落ちしてしまう可能性が高いです。

かといって、今までのホームページを閉じないと、新しいホームページが上がってこないという問題もありますので、悩ましいところです。

はがゆいですが、集客力の事を考えると今までのホームページと新しいホームページを両方運用して、気長に様子をみるのが手堅いと思います。

Google広告も重要

新しいドメインに多くのセッションがあると有利と前述いたしました。
しかし新しいドメインは検索画面になかなか上がってこないのが現実です。

そこで広告を活用することをお勧めいたします。
Google検索広告に力をいれることで、新しいドメインへのアクセスを増やし、ドメインパワーを高めていきましょう。

TCDさんのブログでは、広告のURLを変えると評価がリセットされてしまうという記述がありましたが、Google広告の営業さん曰くそれはないとのこですので、広告リンク先のURLは安心して変更して良さそうです。

コンテンツ数や質、更新頻度にも力をいれましょう

新しいドメインになったら、今まで以上に上質なコンテンツを多く発信し、サーチコンソールにてURLの検査・送信、サイトマップの送信を行って、活発なドメインであるということをGoogleにアピールしましょう!

まとめ

TCDさんのブログでは基本的なことをきっちりやれば、恐れる事はない。
おかしなドメインや階層で運用する方がよろしくない。
との見解で、私もそれには賛成です。

しかし、TCDさんとは規模や広告にかけられる金額、サーバー環境など状況が違う事がほとんどですので、おひとりおひとりに合わせた判断が大事だと感じました。

 

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