ブランディングとマーケティング

Webデザイナーというのは常にブランディングとマーケティングの間で揺れ動いています。

ブランディングとは

売主・クライアント目線

ユーザに、売主や企業の言いたい事、キャラクター性、プロフィール、歴史、ポリシー、ミッションなどに共感してもらい、価値を感じてもらうことと考えます。

また、ユーザーにどうみられるか?どう思ってほしいか?という部分でもあります。

マーケティングとは

顧客・ユーザー目線

顧客さんの欲求や満足度、顧客心理・顧客インサイトの掘り下げを行い、顧客さんやユーザさんが求めているものを探ることと考えています。

ブランディングとマーケティングどっちが重要?

両方大事ですが、予算と時間が限られた中でネットショップで結果を出すなら優先すべきは「マーケティング」だと考えます。

何と言っても買うのはお客様ですので、お客様の事を一番に考えるのが近道です。
どうしたら買ってもらえるか、どんなものが必要とされているか。
それを追求すればおのずと売り上げがあがります。

一番いいのはマーケティングの結果とブランディングしたい方向性が一致していることですが、なかなかうまくいかない場合もあります。

しかし、ホームページ制作の現場ではクライアントさんの満足度を得なければなりません。
そうなるとマーケティングよりブランディングを優先したほうがクライアントさんの納得感が得られスムーズに進む場合もありますし、そもそもデザイナーであればブランディングを決しておろそかにしてはいけません。

デザイナーの価値のひとつはブランディング

ブランディングがなされていないホームページや広告ツールは、デザイナーでない人がパワポや無料ホームページ制作ツールで制作したものとなんら変わりなくなってしまうと考えます。

ブランディングばかりが優先しては結果が伴いませんが、かといってマーケティングだけでは世界観のない、ただの「お知らせ」や「買い物ができるシステム」になってしまいます。

ユーザーさんに覚えてもらえる、他とは違い特別だと思ってもらえる、楽しいと思ってもらえる。
そういう世界観の演出こそがホームページにおけるブランディングであると考えます。

ブランディングでの共感を優先するのはもう古い

以上のように、個人や企業ブランディングにおける共感はもちろん重要です。

しかし「共感マッチング」という考えが広告業界で盛んに言われていたのもう20年も前の事。
また、ブランディング優位で制作をしてしまうと、ユーザーさんを置き去りにしてしまい、クライアントさんの自己満足で終わってしまうことも。

共感はもちろん大事ですが、今はユーザーさんの目が肥えており競争も激しく、それだけでは成立するのが難しい時代となっていますので、顧客心理を分析することこそが重要と感じます。

あなたはネットで買い物をする際に「ここはサイトのデザインがおしゃれだから買おう」とか「このサイトの運営者の考え方がいいから買おう」と思ったことが何度あるでしょうか?
それこそが答えなのです。

また、共感優先で売れる分野はクラウドファンディングにとられてしまっているようにも思います。

ブランディングは時間がかかる

例えばGUCCI
高額でこんなものが?!という商品が売れていたりしていませんか?
昨日今日でてきたブランドではこうはいきません。
ブランディングが完成しているからこそできることなのです。

ブランディングの完成とはなんでしょうか?

  • 多くの人が価値の高いブランドであると認知している
  • ブランドのイメージやデザインポリシーを多くの人が理解して共有している
  • 商品の原材料などに価値があるかないかではなく、そのブランドであるから価値があると思う人が大勢いる
  • 奇抜で受け入れがたいデザインでも、そのブランドが発信しているから素晴らしいと思う人が大勢いる

これは一朝一夕ではできないことであり、ブランディングができていない企業がブランディングが完成しているところの真似をしても決してうまくはいきません。

デザインでのブランディングが必要ない場合も

価格訴求のジャンル

日用品ジャンル

生鮮食品ジャンル

デザインでブランディングをすることで固定ファンを獲得し、リピーターを増やすことも可能ですが、それ以外の「美味しい」「早い」「便利」「安い」という実益部分でのブランディングで成立するジャンルもあります。

その場合は逆に、個人があまり前面に出ず、分かりやすい写真やキャッチコピーとチープなデザインの方がユーザーに好感を持ってみてもらえる場合もあります。

まとめ

ブランディングとマーケティングはどちらも大事ですが、結果を早く出すならマーケティングが優先です。

マーケティングとはユーザーさんを第一に考えること。
一方でブランディングも忘れてはならず、このバランスが非常に重要になります。