長野県飯田市という人口10万人の地方都市で、「ホームページ制作」「広告制作」という商材での新規集客における経験則です。
とにかく「知り合い」である事が重要
田舎で仕事をしていて強く感じるのが「知り合い」である事で物事がスムーズに進むという事です。
年度は違っても同じ出身校、既存のお客様のお知り合い、SNSで知り合いがフォローしている…など、ちょっとしたことでも良いのです。
とにかく「つながりを感じるから信頼できる。提案も納得できる」というベースがあると感じます。
裏を返せば「どこの誰かわからない人の話は信用できない」ということです。
新規集客の時点で「真面目に正論」を伝えても響きづらい
ホームページから入ってくれる人は、いわば初対面です。
初対面の時点でいきなり正論を熱く語っても、なかなか響かないのだなと感じました。
「言ってる内容はもっともらしいけど、この人がどういう人かは信用できない」という方も多くいると思われます。
Googleで検索してホームページを見て、全然知らないけど問い合わせてくれるのは「きちんとしたビジョンがある方」
コロナ禍前にの2010年代は検索からのお問い合わせも多かったです。
全く接点がないにも関わらず「調べたらヒットしたのでお願いしたいと思って」と言ってくださる方たちは、皆さんやりたいことがハッキリとあり、しっかりしたビジョンを持って「今すぐホームページが欲しい!」という会社さんや個人事業主の方でした。
既にホームページへの欲求があり、当事務所への理解がある方たちです。
こちらとしては大変ありがたく、うれしいことなのですが、現実にはそういう方ばかりではありません。
コロナ禍になってからは先のビジョンが見えず「全然知らない人に問い合わせる」という事に対して以前より格段にハードルが上がっている気がしますので、もっと幅の広い集客を同時進行しなければならないと感じます。
田舎におけるWEB広告やホームページ・SNSからの集客のコツ
上記を踏まえ長期的な集客につながる「①認知-挨拶→②認知-つながり→クチコミ→理解」の流れを意識するようにしました。
①認知-挨拶:YouTube広告や紙媒体で「誰?」「知らない」→「誰だか知りたい!」という流れを作る
田舎の人の一番の興味は「どこの誰なのか」です。
こういう人がいますよ、と知ってもらう、興味を持ってもらう事が第一です。
「はじめまして。こういうものです」という、まずは挨拶を行って認知してもらう段階が必要です。
②認知-つながり:SNSはご近所づきあいだと思って、当たり障りない内容で継続して発信
「誰だか知りたい!」というところでSNSなどで繋がれると良いです。
ホームページ制作に興味のない人でもフォローしてもらいましょう。
こちらからの発信は「ここにいますよ」「元気でやってますよ」「こういうことしましたよ」という程度でOKです。
近所づきあいのように、不快感を抱かずに、細く長く繋がれることを意識しましょう。
SNSで繋がれなくても①の方法で根気よく挨拶しましょう。
③クチコミ:そういえば…私の知り合いでこんな人がいたよ!と思い出していただく
この時にやっとホームページが役立ちます。
YouTube広告で見た時や、SNSで繋がった時はホームページ制作は不要だと思ったけど、知り合いでそういう人を探してる人がいる…そんな時。
「そういえば…」とクチコミが起こります。
クチコミが発生した時にホームページがあることで、信頼性が増し、話がスムーズに進みます。
④理解:ホームページへの情報集約
いよいよクロージングです。
ホームページを見れば全てわかる。言いたい事はホームページに全て書いてある、というリソースの集中を心がけましょう。
興味本位でのアポを防ぐハードルを設ける
かといって、興味本位でアポを取られても困ります。
当事務所ではお問い合わせフォームに「対面でのお打ち合わせはご依頼が確定された方のみ」と明記することでお問い合わせにハードルを設けさせていただいています。
まとめ
「①認知-挨拶→②認知-つながり→クチコミ→理解」の流れを明確に設計する。
やるべきことは
- YouTube広告や紙媒体で「〇〇のことなら△△へ!」というシンプルな発信
- SNSでのまったり配信
- ホームページの強化
これだけです。
私の制作パワーのかけ方は
ホームページ強化>SNS>広告
です。これが一番効率がよいと感じています。(お金のかけ方はまた別です)
ホームページは情報が積み重なるものであるのに対し、SNSや広告は流れて行ってしまうものですし、結局最終的にはホームページへの誘導を目的にしています。
広告>SNS>ホームページ
という形で制作パワーをかけてしまうと、流れていってしまうものに力を注ぎこまなければならず、疲弊してしまうと感じます。
また先述のように、広告は初対面の方に伝えるツールですので、正論を一生懸命語ったところで、電話営業を受けているような不快感が否めません。
もちろん、優秀な動画広告ができれば大きく集客に貢献しますが、それにともなった受け皿であるホームページの強化は必須だと感じます。