ネットショップで売上を立て、成功するためにはいくつもの要素があります。
何か一つが良くても、他が欠けていると売り上げが立ちませんので、全ての事を漏れなくしっかり行う事が成功する方法となります。
ネットショップで売り上げを上げるために必要なことを、以下、重要な順にお伝えいたします。
プランニング
誰に売るか?(ターゲット)
ネットショップを使うターゲットの設定です。
年齢、性別、住所、職業、ライフステージ、家族構成、欲求、不満、理想の自分、理想の暮らし…などなど。リアルに設定しましょう。
何を売るか?(商品)
自社が自信を持って販売する商品の良さ、メリットなど。
通販で販売しやすいもの(腐らない、輸送中に壊れないなど)がお勧めです。
商品が先に来て、それからターゲットの設定でも可能です。
どうやって売るか?(訴求方法)
ターゲットの欲求を満たす、不満を解消する商品だと思ってもらうにはどうしたらいいか?
ターゲットの気持ちになって情報収集をしながらトコトン考える事が必要です。
集客
ネットショップに限らず、実店舗でもお客様が来なければ売り上げが上がりません。
特に実店舗とちがいネットショップは検索されなければ存在さえも知られませんので、集客に最もパワーを使うと言ってもいいと思います。
新規顧客の集客
キーワードプランニング
実店舗を作る時に、お店の立地はとても重要なのはご存知の通りです。原宿や渋谷、国道沿いなど人が多いところに店を出すか、人通りのない山奥に店を出すかでしたら、もちろん前者の方が成功する確率は高いです。
ネットショップで言う「立地」は「キーワード」だとお考えください。
【多くの人が集まる場所=多く検索されているキーワード】となります。
まずはGoogleキーワードプランナーを使って売りたい商品の検索市場があるか調べましょう。
また、実際に検索をしてみて競合や広告が出ているかどうかを調べます。
広告運用
ネットショップを開店してすぐに上位表示されるのはまずありえません。
上位表示されるようになるには数年の月日がかかると思ってください。
その間、Google検索広告が必須になります。
広告をしないという方の中には、実店舗や卸など各方面に太いパイプをお持ちで、そちらで訴求を行うという方もいらっしゃいます。
それはとても強力な集客方法ですのでぜひご活用ください!
ただ、それはある意味「リピート集客」であり、完全新規集客ではありませんので、完全新規顧客の獲得のための施策もご検討ください。
ランディングページ
最初にユーザーさんが訪問するページです。
TOPページをランディングページとする場合もありますが、カテゴリーページや、ターゲット別にランディングページを制作して広告のリンク先として設定することでコンバージョン率をアップすることが期待できます。
SEO対策(価値のあるブログを書き続ける)
検索上位に表示されるための施策です。
広告ばかりに頼らず、自然検索で売り上げが立つように目指します。
そのためには価値のあるコンテンツ・ブログを書いて発信しつづけていただく事が必要になります。
またあらゆる方法でアクセス数を維持することも必要です。
既存顧客(リピーター集客)
新規顧客の獲得はコストも労力もかかります。
獲得した顧客にリピートしてもらうことが売上を立てるためには非常に重要です。
メールマガジンやLINE、SNSによる誘導
実店舗や人脈、ハウスリストによる集客
DMや同梱物など紙ベースでのご案内
クーポンの発行
既存のお客様が何をすれば喜ぶか?どういう情報が欲しいか?を常に考え、発信していくことが重要です。
ECプラットフォーム選び
自前での構築はコストパフォーマンスやユーザーと運用ともに使い勝手の面、セキュリティの面などからお勧めしません。
ECプラットフォームを使用した構築を前提にお考えください。
以下の機能があると良いと思います。
- ランニングコスト
- 規模(登録商品数の上限など)
- 拡張性・カスタム性
- メルマガ機能
- ブログ機能
- 顧客管理機能
- 会員機能
- クーポン、セール機能
ネットショップのデザイン・構築
デザインや構築の優先度は一番最後だと思ってください。
しかし一番目に着くところですので「スライドやオブジェクトが動くかっこいいデザインがいい」「アマゾンみたいなスッキリした感じで…」など、最初にご要望が出てくるところですが、プランニングや集客を考えないで作ったネットショップは売れるようになるまでとても苦労します。
かといって、ダサくて使いにくくて、動きが悪く購買意欲がわかないようなサイトでは困りますので、デザイン・構築も重要となります。
デザイン・構築についての要点はブログにて記述いたしております。
成功するには「我を捨てて、お客様中心に考える」
ここまでの回答をお伝えすると「自社が思い描いていたのと違う」「こういうネットショップが作りたかったのに、プランニングの段階で成功しないとなってしまった!」ということが少なくありません。
そうなった時がネットショップの大きな分岐点です。
- 当初の計画通り、自社のやりたいことを優先してネットショップをデザイン・構築する
- プランニングを受けてお客様の求める集客しやすいネットショップに方向転換する
①を選んだ場合、ほとんどの場合は集客にとても苦労し、②を選んだ場合はおおむねプランに沿った成長を遂げる事が期待できます。
お客様の要望を反映して、お客様のいるところに広告を出すのですから、売れるのは当たり前…と思われるかもしれませんが、なかなか頭ではわかっていても、気持ちが付いてこない事があります。
中にはプランニングや集客戦略をお伝えしている途中で「もういいです…。やりたいこととイメージと違いすぎてやる気がなくなりました」という方もいらっしゃいます。
大変残念ではありますが、それも一つの選択だと思います。
また売りたい商品がほとんど検索されておらずネットでは市場がない事をお伝えすると「うちの商品が売れないということか!」とお怒りをかったこともあります。
お怒りになられても「キーワードで市場がない=検索からは売れないということ」という現実は変えようがありません。
しかし、それでは先に進めませんので「普通にやったら売れないということで、他の商品を売ってリピーター商品としてメルマガなどで誘導するなど方法はあります」とご提案いたしました。
ネットショップを構えたいとお考えになるからには、ご自身のやりたいこと、実店舗などの成功体験に基づいたイメージがおありだと思いますが、ネットショップで成功するためには、一旦そのイメージやノウハウを捨てて、お客様中心・ネット中心の考えに切り替える事が重要だと痛感しています。