全国が商圏となる通販可能な商材は地元への販売だけではなく全国に目を向けるべきですので、費用対効果がよいインターネット広告が最重要です。
しかし、ローカルビジネスは地元の決まった分母に対しどれだけアプローチできるかが勝負ですので、ターゲットに合わせた広告方法を考えないとなりません。
広告メディアにおける二つのターゲット像
インターネット広告を中心にしたとき、二つのターゲットが考えられると思います。
インターネットに親しんでいる人と、そうでない人です。
インターネットターゲットのユーザー像
- SNSアカウントを1つ以上持っている
- SNSで知らない人とつながる事に抵抗がない
- 週に1度以上SNSに記事を投稿する
- 毎日SNSをチェックする習慣がある
- LINEはもちろんやっている
- YouTubeももちろん見ている
- 分からないことはすぐに検索して調べる
- お店の公式ホームページやSNSでの評判をくまなく読む
- 「店名 口コミ」「店名 評判」などでも検索。悪い情報がないかチェックする。
- テレビや新聞など従来のメディアの情報より、ネットの情報を信じやすい傾向。
ただ、よく吟味して比較もするので、情報リテラシーは高い。 - SNSに親しんだ10~40代に多そうです。(mixiが流行した頃20歳前半だった人はだいたい現在40代前後)
アナログターゲットのユーザー像
- 「Twitter=炎上」「インスタ=見栄の張り合い」という印象があり、好きになれないでいる。SNSアカウントは持っていない。
- Facebookは必要に迫られやっているが投稿はしないでたまに見るだけ。知らない人とはつながらない。
写真など投稿したら居場所がバレて大変なことになるかも?!と考えている慎重派。 - LINEはやっている。LINEはSNSだと思っていない。
- YouTubeは見る。YouTubeはSNSだと思っていない。
- 情報源は「テレビ」「新聞」「フリーマガジン」「知人からの口コミ」「馴染みのお店からのDM」「メールマガジン」
目についたチラシを取っておいて、それで情報共有することも。 - スマホは持っているがLINEとYouTubeとショートメールと電話とカメラでの使用が中心。
- スマホを持つときにGメールは作ったがあまり使ってない
- 調べ物で検索エンジンを使うことはあまりしない。まずは詳しい人や家族に連絡して聞くことが多い。
- 店の名前が分かっている場合は、電話番号や地図を調べることはあるが、ホームページをよくは読まない。さっと見る程度で店に電話するか、直接行くかする。
- ネットの情報は一切信じないが、従来のメディアからの情報は信じやすい傾向
- 40代以上の方に多そうです
広告を届ける分母を増やすためには両方へのアプローチが必要
インターネットターゲットへのアプローチ
- 公式ホームページ
- SNSでの投稿
- SNS広告
- 検索広告
- YouTube広告
- 公式LINEでの発信
アナログターゲットへアプローチ
- 新聞折込やポスティングなどのチラシ
- フリーマガジンへの広告出稿
- DM
- メールマガジン
- 公式LINEでの発信
- クチコミが起こりやすい工夫(ご紹介クーポンなど)
- テレビやラジオCM
- YouTube広告
公式LINEでの発信は両方にアプローチ可能!
総務省の調査によると、今や40代までは90%以上、50代でも86%、60代でも75%が使用しているLINE。
手紙や電話や電子メールに替わる新しい通信メディアだと感じます。
今やLINEをやってないと仕事の連絡も、学校の連絡もままなりません。
お店のLINEアカウントを作り登録してもらい情報発信をするのは、インターネットターゲットにもアナログターゲットにも寄り添うアプローチ方法だと感じます。
従来のDMより簡単に登録してもらえるのもメリットです。
Youtube広告も両方にアプローチできるが…
YouTubeも全世代でユーザーが多いメディアです。
テレビにとって替わるメディアかもしれません。
YouTube広告も多くの人の目に触れる可能性がありますが「地元のお店だなあ」と「ただ漠然と見るだけ」となり、そこから電話するとか予約するとか、拡散するとかができませんので、労力のわりに効果のほどが未知数です。
知名度を上げたい、予算がたっぷりある、CM制作のノウハウがあるなどの場合は効果があるかもしれません。
まとめ
ローカルビジネスの広告は商圏の人でターゲットになる人に如何に情報を届けるかが重要です。
年齢や性別だけでなく、インターネットに慣れた人か慣れてない人かでのターゲティングについても絡めて考えていくことが、今後重要となってくると思います。