先日、自分のブログに「AIを使ったブログ作成の手順」という記事を書きました。我ながらよく書けたと思って、せっかくだからInstagramにも投稿しよう、とキャプションまで用意したんです。
でも、投稿ボタンを押す直前で、手が止まりました。そして、やめました。
今回は、その「やめた」理由を入り口に、私がいま「どの発信が、どこで効くのか」をどう考えているかを書いてみます。飯田市でホームページ制作やWeb集客に取り組む方の、発信の取捨選択のヒントになればと思います。
なぜ、投稿をやめたのか
理由は、シンプルに「届ける相手がそこにいない」と思ったからです。
Instagramを見ている人は、写真や動画でサッと楽しみたい人が中心で、「ブログの作り方」みたいな話に興味がある人は、たぶんあまりいない。届けたい人がいない場所に貼っても、響かない。それどころか、「いまどきブログ推し?」と、時代の流れを読めていない人みたいに見えてしまうかもしれない。そう感じて、やめました。
ここには、もう少し大きな前提もあります。「ブログを書かないとSEOで勝てない」という時代では、もうないんですよね。一般的な商売なら、今はInstagramやGoogleマップ、口コミ、紹介で十分に回るし、そのほうが効くことも多い。わざわざ文章を書き連ねるブログが効く場面は、昔より確実に減っています。
じゃあ、なぜ私はブログを書いているのか。それは、私の仕事(ホームページ制作・Web運用)では、ブログがちゃんと効くからです。(あと自分の備忘録としてです)逆に言えば、「効くと分かっているから、やっている」だけ。ブログを書くこと自体が目的になっているわけではありません。この違いは、自分の中でわりとはっきりしています。
ブログが効く業種、あまり効かない業種
では、どんな業種だとブログ(検索からの集客)が効くのか。私の感覚では、効く業種には共通点があります。
ひとつは、住宅関係。家は人生で一番大きな買い物なので、みんな猛烈に調べます。検討期間が長く、調べる回数も多い。一件の金額も大きいので、記事一本が問い合わせにつながれば、十分に元が取れます。
ふたつ目は、医療関係。これは「症状や悩みで検索する」ど真ん中です。不安を抱えて調べる人が多いうえに、医療は信頼性が特に重視される領域なので、ちゃんとした専門家が書いた記事ほど価値を持ちます。
三つ目は、整体・治療院。これは地域性がとても強い。「飯田市 整体 腰痛」のように、地域名と症状で探されるので、大手と競わずに、地域+悩みで上位を取りやすい。リピート前提の商売なので、一度見つけてもらえれば長いお付き合いにもなります。
介護も、多少は効きます。ただ、介護は集客の構造が独特で、利用者本人ではなくケアマネジャーを通して紹介される、という流れがある。だから一般的な集客とは少し違っていて、「家族が下調べで読む」「ケアマネが紹介先を確認するときに見る」「働き手が職場の雰囲気を知る(採用)」という、間に立つ人に向けた効き方をします。
逆に、衝動的に買われるものや、価格と見た目で即決される商売は、ブログより写真やSNSのほうが向いている。要は、「お客さんが、買う前にじっくり調べるかどうか」で、ブログの効き目が変わるんだと思います。
なお、ここで挙げた以外にも、ブログが効く職種はあります。たとえば、弁護士・税理士・社労士といった士業(「相続 手続き」などと検索される)、学習塾や習い事(地域+目的で探される)、リフォームや工務店(施工事例がそのままコンテンツになる)、製造業の特殊加工のようなBtoBの専門サービス(検索数は少なくても一件が大きく、競合も少ない)、そしてコンサルやセミナーのように専門知識そのものが商品の仕事。共通するのは「じっくり調べて選ぶ・悩みで検索される・地域性が強い・単価が高いかリピートする・専門知識が商品」のどれかに当てはまる、という点です。
ただし、これらの多くは「YMYL」でもある
ここで、ひとつ大事な注意点があります。さっき挙げた住宅・医療・整体・介護は、どれも「YMYL」と呼ばれる領域に関わるんです。
YMYL(Your Money or Your Life)は、お金や健康・人生に関わる、間違うと人に実害が出かねないテーマのこと。住宅はローン(お金)、医療や整体は健康、介護は健康とお金の両方——まさにYMYLど真ん中です。そしてGoogleは、この領域を特に厳しく評価します。書き手の専門性や信頼性が低いと、そもそも上位に出にくい。
つまりこれらの業種は、「ブログが効く」と同時に、「素人が見よう見まねで書いても評価されにくい(きちんとした専門家でないと戦えない)」業種でもある、ということです。効くけれど、ハードルも高い。逆に言えば、その分野の本物の専門家が書けば、ちゃんと差がつく領域でもあります。
ただし本人が専門家でも、それがGoogleに伝わる書き方をしないと評価されにくいという落とし穴があります。「自己流だけど長年の経験で」「地元で人気の先生」と自信満々に書いても、Googleには本当か嘘か判断できない。残念ながら「自称の専門性」はそのままでは信頼されないのです。
YMYL領域では、保有資格・監修者の明記、出典(公的機関や論文)の提示、運営者が何者かの明示、といった「信頼を裏づける書き方」に神経を使う必要があります。「実力があること」と「実力がGoogleに伝わること」は別問題なのです。
では、私のようなIT・Web技術系はどうか。ここは「命やお金に直結するYMYLほどの重い責任を負わずに、検索でしっかり調べられる需要を取れる」という、ややおいしい位置にいます(もちろんセキュリティやお金が絡む話など、YMYL寄りになる部分もあるので、何を書いてもいいわけではありません)。しかも、現場のトラブルや解決の記録は、ネタが次々生まれる。だからブログと相性がいいんだと感じています。
ただ、これはIT系だけが有利という話ではなくて、結局は「自分が実体験と専門性を持っている領域なら書ける。YMYLならなおさら専門家であることが問われる」ということなんだと思います。住宅会社さんは住宅のプロだから住宅のことを書けるし、私はIT・Webのプロだからその記録を書ける。それぞれ、自分の土俵でこそ強い、という話です。
業種を問わず効くのが「採用」、そして相性がいいのがSNS
そんな中で、業種を選ばず効くと感じているのが「採用」です。
今は、求職者が応募する前に、必ずと言っていいほど「中の様子」を調べます。給与や休日といった条件だけでは決めない。「どんな職場か」「どんな人が働いているか」「雰囲気は合いそうか」を知りたがる。その不安に応えられるかどうかが、応募の分かれ目になる。これは、どんな業種でも共通です。
そして採用は、SNSとの相性がとてもいい。役割を分けて考えると、しっくりきます。Instagramのようなビジュアル中心のSNSは、職場の空気感や人柄を、写真や動画でパッと伝えるのが得意。一方、サイトの採用ページは、仕事内容や一日の流れ、先輩の声といった、じっくり読ませる情報の受け皿になる。SNSで惹きつけて、サイトで深く知って決めてもらう。この組み合わせが効く、というのが私の考えでした。
データで見ても、やっぱり「採用×SNS×サイト」だった
この感覚を裏づけるような調査データがあったので、紹介します。2026年卒の学生と採用担当者を対象にした、企業のSNS活用に関するアンケート調査です。
それによると、就職活動中に企業のSNSを見たことがある学生は約6割。そして企業のSNSを見た学生のうち、約7割が「応募・選考・内定承諾などの行動につながった」と答えています。SNSはもう、認知のためだけでなく、最後の意思決定まで影響している、ということです。
さらに、学生が好印象を持った投稿内容のトップは「職場環境・オフィスの紹介」、次いで「社員の紹介(インタビューや座談会)」でした。つまり、作り込んだ宣伝より、リアルな日常や人の姿に惹かれている。「雰囲気や人柄を見せるのが効く」という肌感覚が、そのまま数字に出ていました。
媒体の使い分けについても、興味深い結果が出ています。企業側はYouTubeを主軸と考えがちなのに対し、学生がよく見ているのはInstagramが最多。継続的な接点づくりはInstagramが鍵で、蓄積・検索にはYouTube、というふうに、媒体ごとに役割が違うことが見て取れます。
そして、ここが一番大事だと思った点です。調査では、約6割の学生が「この会社は合わない」とネガティブな印象を持った投稿があったとも答えていて、その理由のトップは「会社のことや仕事内容が伝わらなかった」。しかも、SNSを重視してよく見ている感度の高い学生ほど、評価は厳しい。
要するに、ただSNSをやればいいわけではなく、中身が薄いと逆効果になる。優秀で感度の高い人ほど、雑な発信を見抜いて離れていく。これは、私がふだんから感じている「中身と、伝え方が命」という話と、まったく同じでした。
まとめ ──「とりあえず発信」ではなく「どこで何が効くか」
ブログをInstagramに投稿するのをやめたのも、業種ごとにブログの効き方が違うのも、採用ではSNSとサイトを組み合わせるのも、根っこは同じです。届けたい相手がどこにいて、その人に何が刺さるのかを見て、媒体と中身を選ぶ。それだけのことだと思います。
そして、どの媒体でも共通して言えるのは、「中身が薄いと、むしろ逆効果」ということ。これは検索でも採用SNSでも変わりません。
私たちは飯田市を拠点に、ホームページ制作だけでなく、SNSや広告まで含めた発信全体の設計をお手伝いしています。「とりあえずSNSを始めましょう」ではなく、御社の業種と狙いに合わせて、どこで何を発信すれば効くのかを一緒に考えます。飯田市・南信州で、採用やWeb集客の発信に悩んでいることがあれば、お気軽にご相談ください。
※本文中の調査データの出典:株式会社moovy「採用活動・就職活動におけるSNS活用に関するアンケート調査」(2025年7月)。 https://company.moovy.jp/column/1860/

飯田市でホームページ制作・広告運用をサポート|デザインスタジオiR
牧内理恵
まきうちりえ
飯田市在住、広告制作歴20年以上。これまで200名以上のクライアント様と向き合い、100件以上のサイト制作を手掛けてきたデザイナー兼エンジニアの牧内理恵です。御社の強みを引き出し、業績アップに繋がるWebサイト・ネットショップ・販促ツールをご提案します。拠点とする長野県内はもちろん、全国各地からのご依頼にも柔軟に対応しております。
「相談してよかった」と言っていただける、飯田下伊那地域のパートナーとして。
長野県飯田市を拠点に、ホームページ制作やECサイト構築、Web運用のトラブル解決を承っています。20年以上のキャリアで培った「伝わるデザイン」と「確かな技術」で、御社の業績アップを支えます。飯田・下伊那エリアはもちろん、全国からのオンライン相談も大歓迎です。
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