GA4のアクセス上位に見覚えのないドメインが。「ゴーストスパム」の見分け方と対処|飯田市のホームページ制作会社

Googleアナリティクス(GA4)で、アクセスの多いページを確認していたときのことです。上位に、見覚えのないドメインが並んでいました。自社サイトのページではありません。しかも、1,000ビューほどあり、全体の1割近くを占めていて、「平均エンゲージメント時間」まで表示されている。数字だけ見ると、本物の人気ページのように見えます。

調べてみたところ、これは「ゴーストスパム」と呼ばれる、偽のアクセスデータでした。今回は、この見分け方と対処法をまとめます。飯田市・南信州で、自社サイトのアクセス解析をされている方の参考になればと思います。

ゴーストスパムとは何か

まず、正体からお伝えします。

ゴーストスパムとは、実際にはサイトに来ていないのに、アナリティクスの集計に偽のアクセスデータを送りつけてくるスパムです。

仕組みはこうです。アナリティクスは、各サイトに割り当てられた「測定ID」というものを使って、アクセスを記録しています。スパム業者は、この測定IDを狙って、サイトを経由せず、アナリティクスのサーバーへ直接、偽のデータを送りつけます

ですから、あなたのサイトに、実際に誰かが訪れたわけではありません。サーバーに侵入されたわけでも、サイトが改ざんされたわけでもありません。アナリティクスの集計の中に、実体のないアクセスが紛れ込んでいるだけです。「ゴースト(幽霊)」と呼ばれるのは、このためです。

多くの場合、そのドメインは「無料でアクセスを増やします」といった宣伝を掲げた、あやしいサービスの宣伝目的です。データの中に自分たちのドメイン名を紛れ込ませ、サイト運営者に「これは何だろう?」とアクセスさせることを狙っています。

まず確認:本当にゴーストスパムか見分ける

見覚えのないドメインを見つけても、慌てないでください。まず、それが本当にゴーストスパムかを確認します。見分けるカギは「ホスト名」です。

ホスト名とは、そのアクセスが、実際にどのドメイン上で記録されたかを示すものです。本物のアクセスなら、ホスト名は必ず自社サイトのドメインになります。ゴーストスパムは、サイトを経由していないため、ホスト名が自社ドメイン以外((not set) や、無関係な値)になります。

GA4での確認手順

  1. GA4の左メニューから「探索」をクリック
  2. 「空白」のテンプレートを開く
  3. 「ディメンション」の+から「ホスト名」を追加
  4. あわせて「ページパス+クエリ文字列」も追加しておく
  5. 「指標」の+から「表示回数」を追加
  6. 行に「ホスト名」、値に「表示回数」を設定して表示する

ここで、ホスト名の一覧に、自社ドメイン以外のものが出ていないかを見ます。

自社ドメインではないホスト名((not set) や、まったく無関係な文字列)で、アクセスが記録されていれば、それはゴーストスパムで確定です。実際にはサイトに来ていない、偽のアクセスです。

対処法

見分けがついたら、対処します。ポイントを先にお伝えすると、セキュリティ的な実害はないので、慌てて何かする必要はありません。数字が水増しされて見えるだけです。ですから、対処の目的は「正しい数字を見られるようにする」ことです。

大前提:そのドメインにアクセスしない

まず、スパムのドメインには、絶対にアクセスしないでください。「何のサイトだろう」と確認したくなりますが、それこそが相手の狙いです。あやしいサイトなので、開かないのが鉄則です。数字は無視して構いません。

その場で、見えなくする(探索レポートのフィルタ)

今見ているレポートから、スパムを除外して、正しい数字を確認する方法です。

  1. 探索レポートの右側「設定」タブを開く
  2. 「フィルタ」の項目で「+」をクリック
  3. ディメンションに「ホスト名」を選ぶ
  4. 条件を「次と完全一致」にして、値に自社サイトのドメインを指定する
  5. 適用する

これで、「自社ドメインで記録されたアクセスだけ」を表示できます。ゴーストスパムはホスト名が自社ドメインではないので、自動的に除外されます。

ポイントは、「スパムのドメインを除外する」のではなく、「自社ドメインだけを含める」という考え方です。スパムのドメインは次々と変わるので、1つずつ除外していくときりがありません。「自社ドメインだけを見る」という設定にしておけば、今後、別の名前のゴーストスパムが来ても、まとめて弾けます。

恒久的に、正しい数字で見られるようにする

上のフィルタは、その探索レポートの中だけの設定です。毎回設定し直すのは手間なので、設定した探索レポートを保存しておき、日常のチェックはそれを使うのが実用的です。

なお、GA4の管理画面にある「データフィルタ」機能は、主に「社内からのアクセスを除外する」といった用途向けで、任意のスパムを恒久的に除外する用途には、やや不向きです。ですので、現実的には「自社ドメインだけを含める探索レポートを保存して、それを見る」のが、いちばん手軽で確実です。

この件から言えること

いちばんお伝えしたいのは、アクセス数は、数字の大きさだけを見てはいけない、ということです。

今回のケースは、全体の1割近くを占める、堂々たる2位でした。エンゲージメント時間まで表示されていて、一見すると本物のアクセスに見えます。もしこれに気づかず、「このページが人気なのか」と勘違いしていたら、分析を誤るところでした。

見覚えのない数字を見つけたら、まず「これは本物か」を確かめる。ホスト名を見れば、本物か偽物かが分かります。 アクセス解析は、数字を眺めるだけでなく、その数字が信頼できるものかを確認するところまでが、ワンセットだと感じました。

そして、繰り返しになりますが、ゴーストスパムにセキュリティ上の実害はありません。サイトが乗っ取られたわけでも、危険にさらされたわけでもないので、落ち着いて対処すれば大丈夫です。ただ、そのドメインにだけはアクセスしないでください。

私たちは飯田市を拠点に、ホームページ制作やアクセス解析のお手伝いをしています。「アナリティクスの数字の見方が分からない」「この数字は何だろう」といったご相談も承ります。飯田市・南信州で、サイト運用にお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

Home
サービス
制作実績
お客様の声
デザイナー紹介
問合せ