
メールを送ったのに届かず、次のようなエラーメールが返ってくることがあります。
The following addresses had permanent fatal errors
<info@example-company.jp>(reason: Insufficient permission)Transcript of session follows maildrop: maildir over quota. 550 5.0.0
<info@example-company.jp>… Insufficient permission
英語のエラー文言だけを見ると身構えてしまいますが、内容自体はそれほど複雑ではありません。読み方と、状況別の対処法をまとめておきます。
起きていたこと(現象)
- あるメールアドレス宛に送信したメールが、上記のエラーメール(不達通知)となって返ってきた
- 件名や本文には「Insufficient permission(十分な権限がありません)」と書かれている
「権限がない」という文言だけを見ると、アカウントの設定ミスやセキュリティの問題を疑いたくなりますが、実際の原因は別のところにあります。
エラーメールの読み方
ポイント1:「maildrop: maildir over quota.」が本質
エラーメールの中に、次の一文があります。
maildrop: maildir over quota.
over quota は「割り当てられている容量を超えている」という意味です。つまり、宛先のメールボックス(受信箱)の容量がいっぱいで、これ以上メールを受け取れない状態であることを示しています。
「Insufficient permission(権限不足)」という表示は紛らわしいのですが、今回の本質は「権限がない」ことではなく、「メールを保存する領域に空きがなく書き込めない」ことだと考えてよいです。
ポイント2:「Action: failed」は配信失敗を意味する
エラーメールの後半には、次のような記載が含まれていることがあります。
Action: failed
Status: 5.3.0
5.x.x 系のステータスコードは、SMTP(メール配信の仕組み)における「恒久的エラー」を意味します。つまり、一時的な遅延ではなく、このメールは配信に失敗しており、自動的に再送されることはないと考えられます。相手の受信箱に空きができるまで、メールは届きません。
ポイント3:どのサーバーで弾かれているかを確認する
エラーメールの中には、次のような記載もあります。
Reporting-MTA: dns; ○○○.sakura.ne.jp
ここには、実際にメールを弾いたサーバーのホスト名が入ります。上記のようにレンタルサーバー会社のドメイン(さくらインターネットなど)が入っている場合、そのレンタルサーバー側でメールが弾かれていることが分かります。
対処の手順
手順1:そのメールアドレスが自分(または管理しているサイト)のものか確認する
まず、エラーになっているメールアドレスが、自分自身や自社で管理しているドメインのものかどうかを確認します。
手順2-A:自分が管理しているメールアドレスの場合
レンタルサーバーのコントロールパネルから、次の対応を行います。
- 対象のメールアドレスの、メールボックスの使用容量を確認する
- 古いメール、ゴミ箱、迷惑メールフォルダの中身などを削除して容量を空ける
- 必要であれば、メールボックスの容量上限を増やす設定を行う
- 容量を空けたあと、送信者にもう一度送ってもらう
なお、レンタルサーバーによっては、メールソフト側で「サーバーにメールを残す」設定になっていると、受信のたびにサーバー側へどんどんメールが溜まり続け、容量オーバーになりやすい点にも注意が必要です。心当たりがあれば、メールソフトの設定もあわせて確認しておくと安心です。
手順2-B:相手(取引先など)が管理しているメールアドレスの場合
自分の環境でできることはほとんどありません。送信をこちらで何度もやり直しても解決しません。 メール以外の連絡手段(電話など)で、相手にメールボックスの容量がいっぱいになっている可能性を伝えるのが確実です。
真因
「maildrop: maildir over quota.」という記載がある場合、原因は宛先のメールボックスの容量超過とみて、まず間違いありません。「Insufficient permission」という表記に惑わされず、まずはこの一文を確認するのがポイントです。
運用の教訓
- 「Insufficient permission」という表示だけを見て、アカウント設定やセキュリティの問題と早合点しない
- エラーメールの中に「maildrop: maildir over quota」があれば、原因はほぼ容量超過と判断してよい
- 「Action: failed」「Status: 5.x.x」は配信失敗を意味し、自動での再送は期待できない
- 自分が管理しているメールアドレスなら、容量確認・不要メールの削除・容量上限の見直しで対応できる
- 相手側のメールアドレスの場合は、メール以外の手段で連絡するのが確実
- 普段からメールボックスの容量には余裕を持たせておくと、こうした不達を防ぎやすい

飯田市でホームページ制作・広告運用をサポート|デザインスタジオiR
牧内理恵
まきうちりえ
飯田市在住、広告制作歴20年以上。これまで200名以上のクライアント様と向き合い、100件以上のサイト制作を手掛けてきたデザイナー兼エンジニアの牧内理恵です。御社の強みを引き出し、業績アップに繋がるWebサイト・ネットショップ・販促ツールをご提案します。拠点とする長野県内はもちろん、全国各地からのご依頼にも柔軟に対応しております。
「相談してよかった」と言っていただける、飯田下伊那地域のパートナーとして。
長野県飯田市を拠点に、ホームページ制作やECサイト構築、Web運用のトラブル解決を承っています。20年以上のキャリアで培った「伝わるデザイン」と「確かな技術」で、御社の業績アップを支えます。飯田・下伊那エリアはもちろん、全国からのオンライン相談も大歓迎です。
「ホームページを作りたい」「ホームページをリニューアルしたい」といったご依頼もお気軽にお声がけください。
※強引な勧誘は一切ありませんので、安心してお悩みをお聞かせください。

