ホームページの更新期限が切れたら危険サイト扱いに?JS/Redirector.SWD警告の原因と対処|飯田市のホームページ制作会社

サーバーの契約が切れたサイトで「JS/Redirector.SWD」の警告。乗っ取りと決めつける前に確認したこと

「更新をうっかり忘れていたサイトにアクセスしたら、セキュリティソフトに『危険なコンテンツが含まれる可能性があります』『JS/Redirector.SWD トロイの木馬』と表示されてブロックされた」というご相談をいただきました。

「お金を払っていないからペナルティで危険サイト扱いになったのか」「サイトが乗っ取られたのか」と不安になる表示だと思います。実際に確認した内容を、手順として残しておきます。

起きていたこと(現象)

  • レンタルサーバーの利用期限が数日前に切れていた
  • 期限が切れて初めてサイトにアクセスしたところ、セキュリティソフト(ESET)が次の警告を表示した

検出された脅威 JS/Redirector.SWD トロイの木馬
このWebページへのアクセスはブロックされました。デバイスは安全です。

  • 前日まではサイトも問題なく表示できていた

まず整理したこと(仮説)

考えられる可能性を、次の3つに分けて考えました。

  1. 料金未払いに伴う手続き中の状態(凍結処理など)が、セキュリティソフト側で悪意のあるプログラムと誤認されている
  2. サイト自体(WordPressなど)が改ざん・ウイルス感染している
  3. 契約期限切れに伴う何らかの仕様上の挙動で、本来とは違うページにつながっている

このうち、契約しているレンタルサーバー会社の公式案内では、支払い期限内に料金の支払いがないとドメインの有効期限が切れて失効し、Webサイトやメールが利用できなくなると案内されています(出典は記事末尾)。なので、1のような「未払いへのペナルティとして意図的に危険な表示に切り替えられる」仕組みではなさそうだと分かりました。まずは2と3の可能性を中心に確認することにしました。

確認した手順

手順1:検出名の性質を確認する

「JS/Redirector.SWD」という検出名について調べたところ、セキュリティソフト提供元の公式フォーラムに、同じ検出名についてのスレッドが立っていました(出典は記事末尾)。この検出名は他のユーザーからの投稿でも複数見かけ、期限切れ・停止中のドメイン(parked domain)に関連して出ているケースが少なくないようでした。

この情報だけで「今回も同じ理由」と断定はできませんが、「期限切れドメイン」と「JS/Redirector.SWD」の組み合わせ自体は、珍しいことではなさそうだと分かりました。

なお、このセキュリティソフト(ESET)は海外(スロバキア)の会社が開発していますが、日本国内での製品提供・サポートはキヤノンマーケティングジャパングループが担当しています(出典は記事末尾)。フォーラムが英語表記なのは、開発元が海外企業のためです。

手順2:サイトが検索エンジン側でどう見えているか確認する

検索エンジンでサイト名を検索し、通常のサイトとしてクロール・表示されているかを確認しました。今回は、直近まで通常のページとして認識されている状態でした。ここから、少なくとも数週間前の時点では、検索エンジン側には不正なリダイレクトは見えていなかったと判断しました。

ただし、不正なリダイレクトの中には「検索エンジンには通常のページを見せて、人間のブラウザだけ別のページに飛ばす」という手口もあります。検索結果で正常に見えることは、安全の証明にはならない点は踏まえておく必要があると思います。

手順3:レンタルサーバー側の仕様を確認する

契約しているレンタルサーバー会社の公式マニュアルで、ドメインの期限切れ時の挙動を確認しました。確認できたのは、支払い期限内に料金の支払いがないとドメイン名の有効期限が切れて失効し、Webサイト・メールが利用できなくなるという点です(出典は記事末尾)。

「ネームサーバーが強制的に変更される」といった、より踏み込んだ仕組みについては、公式サイト上でその記載を見つけることができませんでした。断定できない部分は、断定しないでおきます。

確認できた事実だけをつなげると、

サイトにアクセス → ドメインの利用期限が切れ、失効している → サイトが正常に表示できない状態になっている → その状態で何らかのリダイレクトやスクリプトが読み込まれ、セキュリティソフトが反応した

という流れが、今のところ一番無理のない説明だと考えています。「なぜリダイレクトが起きるのか」の詳しい仕組みまでは、公式情報だけでは分かりませんでした。

手順4:念のため、レンタルサーバー側にアクセス制限(BASIC認証)をかける

原因の切り分け中でも、外部から不用意に触られないよう、契約しているレンタルサーバーのアクセス制限機能(BASIC認証)を設定しておきました。Xserverの場合、サーバーパネルから次の手順でかけられます(出典は記事末尾)。

  1. サーバーパネルにログインする
  2. 「アクセス制限」を開く
  3. 対象のサイト(ドメイン)を選ぶ
  4. アクセス制限を追加したいフォルダの設定を「ON」にする(サイト全体にかけたい場合はホームディレクトリを選択)
  5. 「ユーザー設定」からユーザーIDとパスワードを登録する

これで、サイト全体(管理画面や各種プラグイン経由のURLを含む)が外部から直接触れない状態になります。他に同居している別サイトには影響しません。

手順5:設定後の反応で切り分ける

BASIC認証を設定した後、改めてサイトにアクセスしました。

  • 認証画面(ID・パスワード入力欄)が出ればOK。契約中のサーバーまで正しく届いている
  • 認証画面が出ずに元の警告が出続ける場合、契約中のサーバーまでアクセスが届いていない可能性がある

今回は後者でした。BASIC認証が正しく設定されているのに認証画面が出ないというのは、一見「設定が失敗した」ように見えます。ただ、もし契約中のサーバー上のWordPressそのものが原因で警告が出ているなら、BASIC認証をかけた時点で先に認証画面(401)が出るはずです。それが出ないということは、少なくとも「今アクセスが向かっている先」が、普段どおりの自分のサーバーではない可能性を考える材料になります。

真因

確認できた事実の範囲で言えるのは、次の2点です。

  • ドメインの契約期限切れにより、サイトが失効・利用不可の状態になっていたこと
  • WordPress自体が改ざん・感染していたと断定できる材料は、確認した範囲では見つからなかったこと

「なぜセキュリティソフトがリダイレクトとして検出したのか」という詳しい仕組みまでは、公式情報だけでは断定できませんでした。断定できない部分は、はっきり「分からない」としておきます。最終的な事実確認は、レンタルサーバーの管理画面で「ドメイン」の状態表示を確認するのが一番確実です。

運用の教訓

  • サーバー・ドメインの期限切れ後に見慣れない警告が出ても、即「乗っ取られた」と決めつけず、まず「サーバー」と「ドメイン」のどちらの期限が切れたのかを確認する
  • 検索エンジン上で普通に見えていても、それだけで安全とは言い切れない
  • 判断に迷う間は、レンタルサーバーのアクセス制限(BASIC認証)でサイト全体を一時的に閉じておくと、他への影響を抑えながら確認を進められる
  • 認証画面が出ない=設定失敗、とは限らない。アクセスが自分のサーバーに届いていないケースもある
  • 分からないことは分からないと認めて、公式情報で確認できる範囲とできない範囲を分けて考える
  • 使う予定のないサイトを期限切れのまま放置すると、こうした紛らわしい表示が出て利用者に不安を与えることがある。使わないサイトも、閉鎖するか更新を続けるか、早めに判断しておくと安心

セキュリティに関する最終的な判断は、当方は専門家ではないため、疑わしい状態が続く場合はレンタルサーバー会社やセキュリティソフトの提供元、必要に応じて専門の業者への確認をおすすめします。

参照した情報源

Home
サービス
制作実績
お客様の声
デザイナー紹介
問合せ