ChatGPTの画像生成がここまで進化!精度向上で広がる活用シーンとデザイナーの未来

ChatGPTにGPT-4oが搭載。
画像生成機能の精度が飛躍的に向上し、できる事が増えました

ChatGPTの画像生成機能が大幅に進化し、これまで以上に高精度なビジュアルが作成できるようになりました。

GPT-4oは、OpenAIが開発した最新の大規模言語モデルです。「o」は「omni(オムニ)」の略で、テキストだけでなく、音声や画像を統合的に処理できるのが特徴です。

GPT-4oの使用方法

今まで通りChatGPTにアクセスし「画像を生成して」「サムネを作って」「チラシをつくって」など画像生成の指示をすると自動でGPT-4oが起動します。

今のところ無料版ですと1日に使用できる回数が決まっています。

GPT-4oの特長

以前は不自然な形状や違和感のある色合いが問題視されていましたが、最新の技術改良により、よりリアルで美しい画像が生成可能になっています。
また、細かな文章での指示なしでも高品質なアウトプットが得られるようになり、ユーザーの手間が大幅に削減されました。さらに、画像から新しいビジュアルを生成する機能も強化され、元の写真を活用しながらクリエイティブな変換が可能に。
これにより、デザイナーやクリエイターの省力化はもちろん、一般ユーザーでも手軽にプロレベルのビジュアル制作が楽しめるようになりました。

また「Canva」など無料のDTP画像編集ツールと組み合わせることで、専門知識や高額なソフトがなくても思いのままのチラシやバナーを作成することが可能となりました。

画像生成を活用できるシーン

デザイナー「デザイン案の作成」

デザイナーはアイデアを視覚化する作業に多くの時間を費やしますが、画像生成AIを活用することで、初期段階のデザイン案作成をスピーディに行えます。
例えば、ロゴやポスター、パッケージデザインのラフスケッチを短時間で作成し、クライアントとビジュアルを共有し打ち合わせを行うことで認識のズレを防ぐことが可能です。

ラフを読み込ませて生成することが可能

YouTubeやnoteの記事に「サムネイル生成」

YouTube動画やnote記事の閲覧数を伸ばすには、視聴者の目を引くサムネイルが重要です。
AIを活用すれば、キーワードを入力するだけで、ターゲットに刺さるデザインのサムネイルを生成できます。
背景や文字のバランスを調整しながら、最適なビジュアルを短時間で作成できます。

簡単なプロンプトで生成可能

ECサイト運営者「商品写真のレタッチ・生成」

ECサイトでは、商品の魅力を最大限に引き出す写真が売上に直結します。
AI画像生成を活用することで、商品の色違いバリエーションを簡単に作成したり、不要な背景を消してクリーンな商品写真を作成したりすることが可能になります。
従来の撮影でのライティングやレタッチ作業にかかる時間を大幅に短縮し、より多くの商品のビジュアルを効率的に管理できるようになります。

こちらも簡単なプロンプトでOK!

Instagramを使用している飲食店・サービス業など「写真のレタッチ」

飲食店や美容室、ホテルなどのサービス業では、SNSでのビジュアルが集客に大きな影響を与えます。
AIによる画像レタッチを活用すれば、食べ物の色を鮮やかにしたり、店内の雰囲気をより魅力的にしたりすることが簡単にできます。これにより、プロのフォトグラファーに依頼しなくても、高品質なビジュアルでお店の魅力を発信できるようになります。

こちらも簡単なプロンプトでOKです

採用サイトなど職場写真の「スタッフモデルの生成」

企業の採用サイトやパンフレットでは、スタッフの写真を掲載するケースが多いですが、プライバシーや退職後のリスクを考慮し、写真撮影に消極的な企業もあります。
AIを活用すれば、架空のモデルを生成し、自然で感じの良い職場写真を作成できます。これにより、企業の雰囲気を伝えつつ、個人情報の管理リスクを軽減することが可能になります。

職場の写真とモデルの写真を組み合わせることも可能 ※流用するモデルの写真は著作権に注意

会社の広報や役場で「資料やお便りの挿絵の生成」

企業や自治体の広報活動において、資料やお便りのビジュアル要素は非常に重要です。
AIを活用すれば、必要なイラストや図解を簡単に生成でき、読み手にとってわかりやすい資料を作成できます。特に予算や時間の制約がある中小企業や役場にとって、コストを抑えつつ魅力的なコンテンツを作成する手助けとなるでしょう。

簡単なプロンプトでもOKですが、ありもののイラストを変更する方法も ※流用するイラストは著作権に注意

スマホで直感的に使用できるアプリが出れば爆発的に広がると予想

今まで広がらなかった理由

画像生成AIがここまで進化する前は、不自然な仕上がりや精度の低さが大きな課題でした。
また、「プロンプト」と呼ばれる文章で細かく指示をしなければならないため、一般ユーザーにとっては手軽に扱えるツールではありませんでした。せっかく長文で細かく指示しても思ったように出力されないということも珍しくありませんでした。
その結果、有効なプロンプトが書ける一部のデザイナーや専門職以外にはあまり浸透しませんでした。

画像から生成が可能

現在では、既存の写真やイラストを元に新しい画像を生成する機能が登場し、誰でも簡単にハイクオリティなビジュアルを作れるようになりました。
ビジュアルを生成するのにビジュアルを用いるのはとても分かりやすく、文章での細かな指示が苦手な人はもちろんすべての人に心地よい操作であると感じます。

投げやりな文章でも生成が可能

以前は詳細なプロンプトが必要でしたが、現在はシンプルな指示でも高品質な画像が生成可能です。
例えば「ITセミナーらしいデザインのバナー」や「この写真をおいしそうにして」といった抽象的な指示でも、適切なビジュアルが作成されるため、初心者でも手軽に利用できます。

デザイナーが生き残るには「納得のいく丁寧なディレクション」と「目的達成のための責任を共有する」ことがポイントに

簡単なバナーやチラシ、ロゴデザインを仕事としていたデザイナーはピンチに

AIの進化により、簡単なバナーやチラシ、ロゴデザインの自動化が進み、従来のデザイナー業務の一部は不要になるのではと予想しています。

しかし、デザインの本質は単なるビジュアル作成ではなく、クライアントの目的を理解し、最適な表現方法を導き出すことにあります。
簡単なビジュアルデザインはAIでよくても、プロジェクトレベルの重要なデザイン業務はディレクションが必須です。

デザイナーが生き残るためには、単なる画像作成ではなく、ブランディングやコンセプト設計、マーケティングの観点からクリエイティブを提供することが求められます。
また、AIが作成したデザインをより洗練させるディレクション能力も重要になります。

AIの力を借りながら、より価値の高い仕事を効率よく創り出すことが、今後のデザイナーに求められるスキルとなるでしょう。

AIではなく「人」に依頼したいクライアントの想い

簡単なバナーや画像処理、ロゴデザインはAIでもよいかもしれませんが、AIはプロジェクトについての責任をとってくれません。これが一番大きな問題だと感じています。

AIの言う通りやったけど、うまく行かなった…その時AIはどのように答えてくれるのか?責任は誰にあるのか?
責任を持たないAIの提案がなんとなく薄っぺらく感じてしまうのはここにあると考えます。
AIの指示が合っているのかどうか判断できないのも問題だと思います。

また、クライアントの中には、人とプロジェクトを進めることの安心感や心地よさを求める人も多くいます。
クライアント自身も気が付いていない好みや細かなニュアンスの汲み取り、柔軟な対応が求められる場面では、人間や同じ地域で育った住民ならではの感性など「人として生きて来た経験」を用いたコミュニケーションはAIでは得られない体験です。

デザインだけでなく、クライアントの意図を深く理解し、喜怒哀楽をともにし、提案しながら進めるプロセスこそが、AIには代替できない価値と考えます。
その上でデザイナーやディレクターがうまくAIを使用して効率的な提案ができるのはとても素晴らしいことだと思います。

ChatGPT有料版は高額

なお、これらの機能を本格的に使いこなすには、有料プラン(ChatGPT PlusまたはPro)の契約が必要になります。
・Plus:20ドル/月(約2900円)
・Pro:200ドル/月(約2万9000円)
Proはプロの現場でも導入に悩む金額感ですが、無料プランでも試用は可能です。

まとめ

ChatGPTの画像生成技術が飛躍的に進化し、よりリアルで美しいビジュアルが簡単に作れるようになりました。
デザイナーやECサイト運営者、SNSを活用する飲食店など、さまざまな分野での活用が進み、作業の効率化とクオリティ向上に貢献しています。
さらに、スマホで直感的に使えるアプリが登場すれば、一般ユーザーにも急速に広まる可能性があります。

一方で、デザイナーにとってはAIとの共存が求められる時代に突入しました。
単なるビジュアル制作ではなく、クライアントとのコミュニケーションやコンセプト設計、目的達成のためのディレクション能力が重要になります。AIの力を活かしながら、より価値の高いデザインを提供することが、今後のデザイナーに求められるスキルとなるでしょう。

というわけで、この記事のサムネイルをChatGPTに作ってもらいました。

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