Google、Meta社(Facebook・Instagram)の広告収益が低調に

GAFAMと呼ばれるIT系大手企業の2022年7~9月期決算が発表されました。

「GAFAM」とは、Google、Microsoft、Meta(Facebook・Instagram)、Amazon、Appleをまとめた総称です。

この世界的大企業の決算が2022年7~9月は軒並み減少しています。

参考:GAFAM決算 ザックリ解説

上記リンク先にでは株価も強烈に下げています。

IT業界の成長の波に乗って成長した大企業ですが、ここにきて陰りがみえ、神話崩壊か?との論調まででています。

低調な決算と株価下落でGAFAM神話崩壊か!?

GoogleはYouTube広告収入が鈍化

YouTube広告は現在枠がかなりひっ迫しているように感じます。GoogleはどんどんとCMを放映するために枠を増やし、ユーザーの反感をかっています。

YouTubeがスキップできない5連続広告をテスト中 「アプリ削除するかも」など不満の声 11連続だったという報告も

Google広告は現在AI重視の過渡期にあります。
従来の検索広告の枠が飽和状態になりクリック費用が高騰してしまい、広告費がかかるのに売り上げが上がらない…という状況で出稿が減ってしまう事に危機感を覚え、YouTube広告も含めた総合的なAI広告「P-MAX広告」の開発と出稿主への周知を進めてきましたが、いまひとつ反応がよくありません。その辺りも関係しているのではと思います。

Meta社は利益半減。広告収入減。SNSプラットフォーム競争激化が響いたか。

Facebook、Instagramの独占状態から、TikTokやピンタレストなど競合が増えてきました。
また、Facebook広告は画面遷移が多かったり画面のアップデートが多く設定が難しく出稿主がついていけない、設定したはいいが使いこなせないので結果が出ず入稿をやめてしまうという流れがあるのではと感じます。

出稿主には結果を出すだけのマーケティング能力はありませんが、結果が出ないと出稿をやめてしまいます。
マーケティング能力がなくても設定さえすれば販売につながるようなGoogleのようなAIの開発を急いでいるようです。

cookieの問題がコンバージョン精度に大きく響いた

以前は、Google広告をはじめFacebook広告やInstagram広告はユーザーの閲覧履歴(cookie)を利用することでユーザーの好みや行動を把握し、大変精度の高い広告を出稿することができました。

ところがプライバシーの問題からcookieを使用しないという選択肢を選ぶユーザーが増え、インターネット広告は今まで構築したシステムを根底から作り直す必要に迫られました。
現在、cookieに変わるユーザー分析システムを構築しているところとなります。

インターネット広告は飽和状態か?

Google広告にしてもFacebook広告、Instagram広告にしてもここ数年でかなり出稿が増え、大手からの出稿も激増したように感じます。
ただ、出稿できる枠が限られているのであまり表示がされない、表示はされるが思ったより効果が出ない、多くの予算をかけないと他に勝てない…など、だぶついた顧客が離れて行っているような状況だと感じます。

まとめ

インターネット広告が減収になっているのは、インターネット広告業界の市場が狭くなっているというよりは、殺到してしまった分の波が引いて行っているのではと感じます。

インターネット広告もテレビや新聞広告などと同じく表示できる時間数や枠は限られています。

今はインターネット広告の時代だ!と出稿主が殺到しても、枠を細かくして提供するか、予算が多いところを優先して提供するかしかなく、あふれてしまって不満を持った出稿主が離れて行っているような状況ではと思います。

GoogleとMetaが広告の増収を行うためには、少ない出稿数で効率的に売り上げにつながる精度の高いAIを開発する他はないでしょう。

今後のAIの発達に期待です。

 

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