リスティング広告で表示されているからと言ってYouTube広告も同じようにいくとは限らない
検索広告は「それが欲しくて、それを見たくて検索した人に表示する」ものであり、YouTube広告はそうではない人にも表示することになります。
ですので、業種や扱う商品により規制が入ります。
経験からの個人的な感覚ですが、リスティング広告よりYouTube広告の方が規制が厳しいように思います。
健康ジャンル
整体、病院、エステ、薬局など、一般的な職種であり、どうしても効果効能をうたいたくなってしまうジャンルです。
制限がかかる理由
簡単にまとめると「弱っている人に付け込んだ広告」とみなされるようです。
ヘルスケア、医薬品の広告ポリシー Google広告ポリシーヘルプ(公式)
かなり厳しい制限がかかり、広告を公開しているのに再生回数がほぼ0という事もあります。
効果効能をうたわないような「飯田市の整体〇〇院」だけの広告なら通る可能がありますが「ヘルニアの事ならご相談ください」「不妊の方の力になります」などと入れてしまうと規制を受ける可能性が非常に高いです。
ただ、減量、脱毛、皮膚疾患の広告は規制がかからないようです。
お酒ジャンル
制限がかかる理由
アルコールは依存症を引き起こしたり、年齢制限があるものなので制限がかかります。
アルコールのGoogle広告ポリシーヘルプ(公式)
アルコールの広告は「何が何でも未成年には見せない」というのが制限の基本になります。
ですので、未成年が好むであろう動画をよく見るアカウントには、いくらお酒が好きな人だったとしても表示がされません。
ターゲットが少ない上に好む動画によって規制がかかるので、普通の広告に比べると再生回数は少なくなりますが、うまくチューニングすればターゲットにきちんと表示されます。
建築ジャンルはパーソナライズド広告に制限がかかることがある
建築ジャンルは住宅ローンと密接に関係しているので、お金のジャンルに関わると判断されるようです。
健康ジャンルやアルコールジャンルのようなジャンルによる規制はかかりませんが、パーソナライズド広告の一部に規制がかかることがあります。
おそらく健康ジャンルに近い考えで「弱者を狙ってローンを組ませる」という広告を規制するためだと考えられます。
これもはっきりしないのですが、公式ヘルプには「米国とカナダだけ」というような記述があるのに、実際には日本でも設定できない!という声もあります。
住宅・雇用・クレジットの広告で指定することができない?パーソナル属性
- 年齢
- 子供の有無
- 性別
- 配偶者の有無(「独身」、「交際中」、「既婚」を含む)
- 子供の有無(子供の年齢に関係なくすべてのステージを含む。例: 「子供あり(0~1 歳の乳児)」)
- 結婚(「結婚予定」や「最近結婚した」を含む)
上記の他の世帯年収や、住宅所有状況、購買意向などは設定をすることができます。
YouTubeは弱者に対する広告に厳しい
- 病気、体のお悩み(減量、脱毛、皮膚疾患を除く)
- 不登校、発達障害
- 貧困
- お金、ローン
こういった広告は厳しく規制されてしまうようです。
まとめ
- 健康ジャンルは病名や症状を具体的に表現してしまうと「弱者を狙っている」ととられて規制を受けてしまうので、ターゲットへの訴求が行いづらい
- アルコールジャンルは規制があるが、ターゲットへの訴求は可能
- 建築ジャンルなどローンと密接に関わるジャンルは、パーソナライズ広告に一部制限がかかることがある