サイバー攻撃に対応した保険があります
パソコンの破損やサイバー攻撃にさらされて被害が出た時に使える保険が登場しています。
加入を検討されている方も多いのではないでしょうか。加入検討の材料になれば幸いです。
漏れると高額な賠償や訴訟問題になる情報を預かっているかどうかが決め手
以下の条件に当てはまる場合はサイバー保険を検討する余地があります
- クレジットカードなど漏洩すると金銭的な損失が起こる可能性がある情報を預かっている
- 決済システムを管理している
- 高度なシステムを運営しており、ウイルス感染によりシステムが使えなくなると再構築や補償金が高額になる
通常の店舗や中小企業では漏洩で訴訟問題や補償金が発生するような情報を預かっていない事がほとんど
ほとんどのウイルスが日本国外からのアタックになります。
もし住所や名前が漏れてしまっても、日本国外のハッカーにしてみたら利用価値がありません。
メールアドレスは迷惑メールを送り付けるなど多少利用価値がありますので、メールアドレスを預からないでお客様との連絡は電話かLINEなどのチャットツールを使用するというのは一つの予防手段です。
ログインして使うシステムのログイン情報が洩れる事はあります
PCをミラーリングするようなウイルスに感染してしまった場合、ログイン情報などを監視され抜き取られログインされてしまう可能性があります。
ネットバンキングや顧客管理情報のクラウドサービス、会計ソフトのクラウドサービスなどを利用している方は、ウイルスソフトに付属しているインターネットに接続する際も保護される機能を使用すると安心です。
ただ、ウイルスに感染したPCからネットバンキングにログインされた場合、サイバー保険の対象になるかどうかは不明です。またそのような状況になった場合、銀行に責任がないかどうかも問われると思います。
ユーザーのPCがウイルスに感染して情報漏洩した場合も、最終的には銀行のセキュリティ対策の甘さが問題となり、銀行が漏洩した、という扱いになる可能性がありそうです。
情報漏洩しても漏洩したかどうかわからない可能性が高い
もしお店で登録してもらったメールアドレスがウイルスによって漏洩し、そのメールアドレスに外国から惑メールが送られてくるようになった場合。
送られてきた方が「あのお店でメールを登録したからだ!訴えてやる!!」なる可能性はかなり低いでしょう。
登録してすぐに送られて来るようになればおかしいなと感じるかもしれませんが、それが数年後だったりしたら、なんだか最近迷惑メールが多いなあと思うだけではないでしょうか。
万が一ウイルスに感染してお客様の情報が漏れてしまったら・・・と考えるのは大切なことですが、一般的な店舗さんや中小企業さんでは、漏洩したかどかすらわからない事がほとんどで、被害の実態も、いつどうやってウイルスに感染したのかもわからないので保険の利用申請をすることが難しいのではないかと感じます。
ウイルス感染によりパソコンが物理的に壊れてしまった場合の保険なら検討の余地あり
一か月1000円として、年に12000円。5年間で60000円となります。
5年間ウイルス感染しないでパソコンの寿命の方が先に来てしまうケースが多く感じます。
保険に払うはずだった60000円で新しいパソコンを購入した方が安く上がる場合が多いのではないでしょうか。