「オシャレに!シンプルに!チラシっぽいのは嫌!写真もしっとりと雰囲気あるトーンにこだわって、キャッチコピーも抽象的なもので…」
そんな風にデザインにこだわりぬいたサイトやパンフレットなのに反応が悪い…。
デザインの現場ではそいったことがよく起こります。
デザインが良くても商品が売れない理由
以下のサイトに「デザインが良くても商品が売れない理由」が明確にまとまっていましたのでご紹介いたします。
商品が売れない理由
- 見た目にこだわりすぎ(見た目が整えば売れるという勘違い)
- 売れているものの理由(売れる理由)を知らない
- お客様目線ではない
商品とお客様とデザイン
- どんな場面で使うと良いか?が分かりやすいこと
- 他の商品との違いが明白であること
- 丁寧で清潔そうなイメージであること
お客様にとって・・『分かりやすい。利用しやすい。便利。気軽。』
「見た目が整えば売れると思っている」・・・デザインにこだわりたいデザイナーにとってはかなり辛辣ですが、これが現実だと感じます。
商品を購入するユーザーにとって、ホームページやパンフレットがオシャレかどうかは判断材料にならないのです。
もちろんわかりやすく、自分にとってのメリットが明確である上でオシャレであれば購入に至るでしょうが、わかりにくく自分語りばかりのホームページやパンフレットではいくら見た目が整っていても「ふーん。オシャレですね。でも欲しくないです。」で終わってしまいます。
デザインが良くても商品が売れない理由は、デザイナーとクライアントの自己満足になってしまってる可能性があります。
自分のこだわりばかり語るホームページやパンフレットではユーザーの心を動かす事はできない。
ホームページやパンフレットで集客するのに重要なのは、何よりもユーザー目線に立つことです。心を鬼にしてクライアントさんを全く知らない人のつもりになって、買いたくなるデザインや構成にする事が重要です。
知り合いであると、クライアントさんのこだわりや想いを優先してしまいがちですが、知らない人が見た時どう思うか…それを指摘するのも売るためには必要となります。
キャッチコピーなども要注意です。こだわりや抽象的なオシャレなワードではユーザーはピンときません。
NGなキャッチコピーの例
- 笑顔になる~
- 幸せをおとどけする~
- こだわり抜いて心を込めた~
これらはよく見るキャッチコピーですが、ユーザー目線では「食べるとなぜ笑顔になるのか?」「幸せとは何か?」「こだわりと心を具体的にどうしたらどうなったの?」と感じます。
デザイナーからすると「キャッチコピーはあくまでキャッチコピー。その先まで読んでくれればわかります!」との声もあるとは思いますが、現代人はそんなに気長ではありません。
初手で「意味わからん」と思ったら離脱してしまいます。
- 糖度10度補償!あふれ出る果汁!食べるジュースのような~
- 全国に翌日到着!送料無料
- 1頭から100グラムしか取れない希少部位!皇室献上品!
など、数字や美味しさ、ユーザーにとっての決定的なメリットやエビデンスをいきなり掲示することで「お!」と思ってもらえるのが、情報があふれる現代のマーケティング手法です。
自分のこだわりや想いを前面に出してじっくりと語りかけても、残念ながらユーザーにとっては購入の理由になり得ないのです。
ユーザー目線に立つとほとんどの場合が「クリエイター目線ではダサいデザイン」になる。
こう言っては何ですが、日本国民のほとんどはクリエイターから見ると意識が低くダサいと映ると思います。毎日仕事を頑張り、洋服はユニクロ、近所のスーパーで買いものをして、ファミレスに外食に行く…。そういうささやかな暮らしをしている層がほとんどです。
誰もがオシャレでこだわりのブランド服を来てオーガニック食品を食べて丁寧な暮らしをしているわけではありませんし、そうしたいわけでもありません。
ターゲットが一般の人々で意識の高いクリエイターではない場合、クリエイター目線でオシャレである必要はないのではないかと考えています。
おしゃれ過ぎると一般には敷居が高くなる
先ほどの「お客様にとって・・『分かりやすい。利用しやすい。便利。気軽。』」という点も重要です。利用しやすい、便利、気軽…と思っていただくには親しみやすいデザインの方が有利となります。
逆に「おいそれと利用できないような敷居の高さ、高級感」を演出したい場合はデザインにこだわる事で購入層を絞ったり、価値を訴求して価格をアップする事ができます。
デザインがよくても商品を購入したお客様は離れていく。
しかしデザインで高級感を出しても、商品が一般向けであったらどうでしょうか。
実際使ってみたら普通だった、そもそも普段使いする商品だから高級である意味がない、となってしまいます。
ホームページやパンフレットのデザインを良くしなければならない商品は限られているのです。
まとめ:ホームページやパンフレットをデザインして感じること
売上や集客のためにホームページやパンフレットを作りたい人ばかりではない
デザイナーとしてホームページやパンフレットを制作していて感じるのが「ホームページやパンフレットで集客したいクライアントさんばかりではない。ホームページやパンフレットで自己表現がしたい方もいる」ということです。
売れなくてもいいから自己表現としてホームページやパンフレットを制作したい方にユーザー目線の売れるデザインをご提案して「私の事をわかっていない」と却下されてしまった事が何度かあります。
ホームページやパンフレットの制作目的が違うので当然ですね。
当制作事務所は売れるデザインが得意です。売れるホームページやパンフレットを作りたい方のご依頼に真摯にお応えしていきたいと思います。