Xサーバー同士のドメイン移管が大変面倒でしたので覚書です。
普通のドメイン移管手順のように、移管元が認証鍵を発行して移管先に伝えてドメイン移管の申請・許可…で終わる話ではありません。
Xドメインのマニュアルでは簡単に「移管」できるように見える
「Xサーバー ドメイン移管」で検索すると以下のマニュアルがヒットしますので、普通の手順で移管できるように思えます。
しかし、これが大きな罠です。
Xサーバー同士のドメイン移管は「移管」ではなく「譲渡」と呼ばれます!!
- 他社からXサーバーにドメインを移す場合→ドメイン移管
- Xサーバー同士で別サーバーアカウントにドメインを移す場合→ドメイン譲渡
この言葉の違いのせいで「ドメイン移管」のマニュアルの通りに進めてしまい、XドメインのQ&Aにあるように「解約」をしてしまいました。(今思うとQ&Aタイトルに「他社へ移管するには~」と書いてありました…)
これ↓は「他社」への移管手順です。
Xサーバー同士のドメイン譲渡手順ではないので、絶対に解約しないでください!
Xサーバー同士のドメイン譲渡は管理画面からは行えない
Xサーバー同士でのドメイン移管は、ドメイン移管ではなく譲渡と呼ばれています。
権利を譲渡する関係で、管理画面からはどうにもなりません。
ドメイン書面による「ドメイン譲渡」申請により、他のXserverアカウントに譲渡することができます。
お手続き方法などの詳細は、サポートまでお問い合わせください。
以下に手順と必要書類を示しますが、いきなり以下の書類だけ送っても手続きがされません。
必ず、サポートに連絡して指示を仰ぐようにしてください。
まずはサポートに連絡。その後、電話での申し込みと書類郵送が必須
以下、Xサーバー同士での正しいドメイン譲渡の方法です。
- 【譲渡元】か【譲渡先】がサポートにドメイン譲渡したい旨を連絡。
譲渡方法を教えてくれます。
サポートはこちら
https://www.xserver.ne.jp/support/support.php - 【譲渡先】が自分のサーバーアカウントにて、移管希望ドメイン(譲渡希望ドメイン)を取得します
- 【譲渡元】がXサーバーにドメイン移管(譲渡)依頼の電話をします。
06-6147-2580に電話して、「3」番をプッシュ。
オペレーターにドメイン譲渡したい旨を伝えて指示をあおいでください。 - 【譲渡元】Xサーバーからドメイン譲渡手順のメールが届きます。
※お問い合わせ番号が付与されますので、大切にメールを保管してください。手順:以下のPDFに必要事項を記入して押印の上、必要書類一式をXサーバーへ郵送
https://www.xserver.ne.jp/dl/tod.pdf・移管(譲渡)希望ドメイン
・ドメイン移管先(譲渡先)、ドメイン移管元(譲渡元)それぞれのXサーバーアカウントID
・ドメイン移管先(譲渡先)、ドメイン移管元(譲渡元)それぞれの契約名義
・ドメイン移管先(譲渡先)、ドメイン移管元(譲渡元)それぞれの印鑑証明と同じ印鑑の捺印
・ドメイン移管先(譲渡先)、ドメイン移管元(譲渡元)それぞれの担当者名
・ドメイン移管先(譲渡先)、ドメイン移管元(譲渡元)それぞれの登録メールアドレス
・ドメイン移管先(譲渡先)、ドメイン移管元(譲渡元)それぞれの印鑑証明書 - 書類投函後、【譲渡元】【譲渡先】それぞれが自身のXserverアカウントににログインし、サポートへのお問い合わせフォームより、件名を【XserverアカウントID間のドメイン譲渡】として以下の内容を送信・自分のXserverアカウントID
・譲渡希望ドメイン名・相手のXserverアカウントID
・相手の契約者名
・お問い合わせ番号 - 書類とメールがXサーバーに到着次第、譲渡完了です!
書類を書いてからは早く、2日ほどで譲渡が完了しました。
印鑑証明はサーバー契約者の氏名と一致していないと受理されません
当事務所のXサーバー契約は11年にものぼります。
当時は旧姓だったため、旧姓にて契約がされていましたが、ドメイン譲渡に際し取得した印鑑証明とは姓が不一致になってしまいました。
そこでまずは契約者氏名の変更から行わねばならず、トータルで1ヵ月近く日数がかかってしまいました。
まとめ
「他社にドメインをうつすのがドメイン移管」
「Xサーバー同士のドメイン移動はドメイン譲渡」
という言葉の違いがわからないと「Xサーバー ドメイン移管」というキーワードで検索し続け、永遠に誤った情報に従うことになります。
Xサーバーは大変優秀なサーバーで、わまりでも使用率ナンバー1です。
おのずとXサーバー同士のドメイン移管(譲渡)をする機会が多くなります。
Xサーバーのホームページではこの違いが分かりやすく説明されていないので、陥りやすい罠だと思いました。できれば移管の記事の全てに「Xサーバー同士でドメインを移す場合はこの限りではありません。詳しくはサポートにご連絡ください」と注記を入れてほしいと感じました。
※「Xサーバー同士 ドメイン移管」で検索した際にこの記事がヒットするように、敢えて「ドメイン移管」というキーワードを多く使っています。