飯田市のInstagram使用者数を計算してみた【Instagramで好まれる4つのジャンル】

はじめに

最近、「Instagramはもう飽きられている」「いいねが付きにくくなった」と感じることはありませんか。
実際、企業アカウントが増え、動画やDMを活用する人が増える一方で、投稿への反応は全体的に減ってきていると感じます。
もしかして、使用者が減っているのでしょうか?

今回は、飯田市の人口ピラミッドとInstagramの利用率データをもとに、飯田市でInstagramを使っている人がどのくらいいるのかを試算してみました。

飯田市役所ホームページより引用

Instagramの年齢別利用率はこちらを参考にしました。
https://buzzcollege.net/instagram/176

飯田市のInstagram利用者は約3.3万人

飯田市の総人口は約9.8万人。
そのうち10〜60代を対象に全国平均の利用率を掛け合わせると、
**Instagram利用者はおよそ3万3,000人(全体の約34%)**になります。

最も多いのは30〜40代。
男女比で見ると女性6:男性4で、特に40代女性の層が厚いのが特徴です。
つまり、飯田市では働き盛り・子育て世代の女性層がInstagramの中心ユーザーといえます。

以下、ChatGPTによる試算です。

この1/3を「大きなマーケット」と捉えるか、「2/3は使っていない小さな市場」と見るかは、あなたの扱う商材によって変わります。

ご覧のように飯田市では、Instagram利用者は人口の約3分の1との試算となりました。
この1/3を「大きなマーケット」と捉えるか、「2/3は使っていない小さな市場」と見るかは、あなたの扱う商材によって変わります。

たとえば、若い層や消費行動の早い層を狙うなら有効な場ですが、高齢者向けの商品であれば、Instagramだけでは届かない。
つまり、「誰に届けたいか」を明確にしない限り、SNSの数字だけでは判断できないのです。

Instagram「写真共有SNS」から「動画+DM+EC」へ進化

Instagramを大きなマーケットと捉えた企業が次々と参入し、ここ数年、地方でも企業アカウントの開設が一気に増えました。
それに合わせ、Instagramが「写真SNS」から「動画+DM+EC」=「メディア」へ進化しました。

特に、
・リール(短尺動画)で商品や人を見せる
・DMで顧客と直接つながる
・フィードでブランドストーリーを発信する

といった使い方が一般的になり、
**「おしゃれ投稿」ではなく「関係構築ツール」「商業ツール」**として使われ始めています。

メディア化が進み、いいねを押さない時代へ

「おしゃれ投稿」ではなく「関係構築ツール」となったInstagramはどんどんとアルゴリズムが変化しています

いま評価されるのは「フォロワー数」や「いいね」よりも、
・どれだけ長く見られたか
・どこでスクロールが止まったか
・動画を最後まで見たか
といった閲覧行動です。

つまり、
「見ているけど反応しない」人が増えており、
見られていても“静かな共感”として届いているケースがほとんどです。

好まれる4大投稿+動画とDMの存在感

いま最も反応が取りやすい投稿ジャンルは、
**「人」「動物」「料理」「ファッション・メイク」**の4つです。

いずれも「感情」や「生活」が感じられるテーマ。
きれいな写真より、“温度”のある写真・動画が伸びやすい傾向にあります。

また、動画(リール)とDMの活用は年々重要度が上がっています。
動画で興味を引き、DMで信頼を深める。
この流れを作れているアカウントは、フォロワー数に関係なくリーチが安定しています。

【1】人が出ている=アルゴリズムの“顔認識優遇”

  • Instagramの画像解析AIは「人の顔」「目線」「肌色の領域」を高く評価します。
  • 顔が映っていると**スクロール停止率が上がる(=滞在時間が伸びる)**ため、露出をアルゴリズムが後押し。
  • 特に自然な表情・生活シーン・動きのある構図は、広告っぽくない安心感が出やすい。

例:カメラ目線よりも「会話中」「作業中」「ふとした表情」の方がリーチが伸びやすい。

【2】動物=“安心・癒し・非対立”コンテンツ

  • 動物投稿は世界的に安定してエンゲージメント率が高い。
  • 「誰も嫌な気持ちにならない」「コメントしやすい」「共感を誘発する」特性。
  • とくに犬・猫・小動物は、いいね率が平均の2〜3倍になるという調査もあります(Later, 2024)。

例:デザイナーの生活や仕事の合間に登場するペット投稿は、“人間味”として好まれやすい。

【3】料理=文化・生活への共感導線

  • 食は「国・年齢・性別を超える共通言語」。
  • 家庭的/地域的な要素を持つと、共感と保存率が高まります。
  • **“おしゃれ”より“身近さ・リアルさ”**の方が反応を生む傾向が顕著(特に日本では)。

例:「今日のごはん」「お客様に出したケーキ」など、生活に直結した投稿はストーリーズとの親和性が高い。

【4】ファッション・メイク=自己投影欲求

  • 見る側は「自分に似合うか」「取り入れたい」と無意識に照らし合わせている。
  • ファッション・メイクは季節性・トレンド性を持つので、アルゴリズム的にもタイムリーに出やすい。
  • 特に「比較ビフォーアフター」「おすすめ○選」「着回し・色味解説」など“構造がわかりやすい”投稿は伸びる。

例:静止画よりリール形式の「動きのある装い」「過程を見せる」方がエンゲージメントが高い。

【5】裏テーマ:「顔のある世界」が伸びる

Instagramは“匿名より実在”を評価する方向にあります。
だから、

  • 人や生活が見える投稿
  • 関係性のある発信(仕事仲間・お客様・地域)
  • 背景ストーリーが感じられるもの

この3つが、写真・動画問わず安定してリーチが伸びています。

「見るだけの人」が増えても、Instagramは衰退しない

多くの人が「見るだけ」になっても、Instagramはすぐには衰退しないと予想します。
理由は、メディア化が進んでいるからです。

テレビも新聞も、「発信する人が少なくても見る人が多ければ成立」します。
Instagramも同じで、発信側が減っても閲覧時間広告価値が維持されれば、プラットフォームとして生き続けます。

ただし、昔のように「映える写真を投稿すればいい」という時代ではなくなりました。
今後は、内容・言葉・動画の設計といった“質の高さ”が成果を左右します。

企業は「SNS」ではなく「メディア」として使う時代

Instagramはもう「気軽なSNS」ではなく、自分たちの考え方や姿勢を伝えるメディアとして考えるべき時期に来ていると感じます。

・設計された動画
・伝わる言葉
・丁寧に編集されたビジュアル

これらを組み合わせた“質の高い発信”こそが、今のInstagramで生き残る道ではないかと考えます。

おわりに

飯田市のような地方都市でも、Instagramはまだ伸びしろのあるプラットフォームだと感じます。
ただし、それは“数を増やす”戦いではなく、“何をどう伝えるか”という中身の戦いになっていくはずです。

Instagramを「SNS」として扱うか、「自分たちのメディア」として育てるか。
その差が、これから大きく出てくるように思います。

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