先日、Xサーバーでドメイン移管を行おうとしたところ、何度申請しても失敗してしまいました。
結果から言うと、Whois情報の代理公開が原因だったのですが、意外と気づきにくい落とし穴なので、まとめておきます。
Xサーバーの管理画面から「移管申請状況確認」から確認すると「移管申請に失敗しました」という画面が表示されてしまいます。
ドメイン移管が失敗する主なパターン
Xサーバー側が案内している「よくある移管失敗の原因」は以下のとおりです:
- Whois情報が代理公開されている
→ 特にメールアドレスを含むすべての情報が、移管元のドメイン管理会社のものになっているとNG。すべてを自分の情報に変更する必要があります。 - Whois情報の取得がうまくいかない
- レジストラロックが解除されていない
- ドメイン取得日または前回の移管から60日以内
- 有効期限が残り1週間未満、または丸9年以上残っている
- 認証鍵(AuthCode)が間違っている、または
レジストリキーを誤って入力してしまっている
今回の原因は「Whois代理公開」
今回の移管で失敗していた原因は、「Whois情報が代理公開されていたこと」でした。
Whois代理公開とは、ドメイン登録者の個人情報(名前や連絡先など)を、ドメイン管理会社の情報でマスクする仕組みです。
通常はセキュリティやプライバシー保護のために有効なのですが、ドメイン移管時にはこの設定が邪魔になります。
解決方法
対応としては、以下の手順を踏むことで無事に移管できました:
- ドメイン管理会社の管理画面からWhois代理公開の解除を行う
→ すべての情報(特にメールアドレス)を移管先の情報に変更 - Xserverアカウントから改めて移管申請
→ この際、再申請でも追加費用はかかりません - 移管申請後、24時間以内に登録された移管先のメールアドレス宛に承認メールが届く
→ 記載されたURLにアクセスして、移管を承認 - 承認後、5~7日ほどで移管が完了
まとめ:事前チェックが重要
Whois代理公開の解除は、移管前に見落とされがちなポイント。
ドメイン移管にあたっては、以下のチェックリストを確認しておくと安心です。
- Whois情報はすべて自分の情報に変更済みか?
- レジストラロックは解除されているか?
- 認証鍵(AuthCode)は正しいか?
- 移管可能な日数条件を満たしているか?
- 有効期限が極端に短すぎたり長すぎたりしないか?