P-MAX広告が「勝手に作る動画」の正体と、広告効率を上げる対策|飯田市のホームページ制作会社の検証記録

Google広告の「P-MAX(パフォーマンス最大化)」キャンペーンを運用していると、あるとき気づくことがあります。「自分は用意していないはずの動画広告が、いつのまにか配信されている」という現象です。

これはP-MAXの仕様で、動画素材を登録していないと、Googleがサイトのロゴや写真、テキストを自動で組み合わせて動画広告を生成してくれます。便利といえば便利なのですが、正直に言うと、その品質はあまり高くありません。今回は、お客様の許可をいただいて実際の事例を紹介しながら、この「勝手に作られる動画」とどう付き合うべきかを、私なりの考えとあわせて書いてみます。飯田市周辺でGoogle広告を出している事業者の方の参考になればと思います。

実例:勝手に組み合わされた動画(飯田市・スミツネ様)

今回、飯田市のスミツネ様にご快諾いただき、実際の例を紹介します。

スミツネ様のP-MAX広告では、私が動画を用意していないにもかかわらず、サイト上にあるロゴの一部や写真を、Googleが勝手につなぎ合わせた動画が生成され、配信されていました。以下が実際の動画です。

見ていただくと分かるのですが、これは「広告として狙って作った映像」ではなく、あくまで手持ち素材を機械的に組み合わせたもの。悪いものではないけれど、お店の魅力をしっかり伝える、というレベルには届きません。前にこのブログでも書いた「実体験のないAI生成」と同じで、素材を自動で並べただけのものは、どうしても品質が一段落ちるんです。

なぜ「勝手に動画が作られる」のか

そもそも、なぜGoogleはこんなことをするのか。これはP-MAXの仕組みを考えると腑に落ちます。

P-MAXは、検索結果・ディスプレイ・YouTube・Gmailなど、Googleが持つあらゆる枠に横断的に広告を出すキャンペーンです。つまり「動画を出せる枠」も最初から含まれている。なのに広告主が動画素材を入れていないと、その枠が埋められない。だからGoogleは、手持ちの素材で動画を自動生成してでも、枠を埋めにいくわけです。

そして、ここからは私の見方ですが——P-MAXに出稿する事業者が増えれば増えるほど、Googleは広告を露出させる場所を、もっと増やさなければならなくなるはずです。需要(広告を出したい人)に対して、枠(出す場所)を確保し続けないと成り立たないからです。

(余談)YouTube広告が、明らかに増えている

その流れと無関係でないと感じているのが、最近のYouTube広告の増え方です。

実際に計ったところ、YouTubeは5~6分に1回くらいのペースでコンスタントに広告が入りました。スキップできないものや、2本連続で流れることも珍しくなくなりました。広告なしで見たい人はYouTubeプレミアムに加入する、という流れも進んでいます。ただ、プレミアムに人が流れれば流れるほど、残った無料版のユーザーが見せられる広告は、さらに増えていくことになります。

ここも私の推測の域を出ませんが、Googleはおそらく、YouTubeへの広告出稿をこれからもっと広げたいと考えているのではないか、と感じています。だとすれば、P-MAXが動画を自動生成してでも動画枠を埋めようとするのも、同じ方向の動きとして納得がいきます。

対策:15秒くらいの動画を、自分で用意しておく

では、勝手に作られる低品質な動画にまかせきりでいいのか。効率を考えるなら、自分で広告用の動画を用意しておくのがおすすめです。

ポイントは、難しく考えないこと。

  • 長さは15秒ほどで十分です。広告動画は短いほうがむしろ向いています。
  • 撮影は**横長(横向き)**で。YouTubeなどの広告枠に合わせやすくなります。
  • すでにYouTube動画を持っているなら、それを連携するだけで、簡単に動画広告として登録できます。ゼロから作り直す必要はありません。

自分で用意した動画なら、伝えたい雰囲気や強みをきちんと込められます。勝手に組み合わされた動画に枠を譲るより、ずっと広告らしい広告になります。

YouTubeで動画を公開している方は、すぐに現在公開中の広告に簡単に動画を追加できます。

管理画面の「アセットグループを編集」から

「+動画」リンクをクリック

YouTubeのURLを入れて保存

ただし、全員がいますぐ慌てる必要はない

とはいえ、ここは正直にお伝えしておきます。動画がなくても成績が良いなら、無理に焦らなくても大丈夫です。

実際、スミツネ様は動画を用意していない現状でも、広告成績は悪くありませんでした。これはおそらく、広告のAIが「この広告主は動画(YouTube)より検索広告のほうが効果が出る」と判断して、効果の出やすいほうに重点的に配信してくれているのだと思います。

考えてみれば、効果の出ないところに無駄に広告を出し続けるのは、Googleにとっても自分の首を絞めること(広告主が離れてしまう・興味のない広告で閲覧者の不快感を買う)になります。だから、極端に効率の悪い出し方は、向こうもしないはずです。その意味で、すでに成績が良いところは、動画がないことをそこまで気にしなくていい。

ただ——勝手に作られた動画広告でも、配信されている以上は予算を消費しています。同じ予算を使うなら、低品質な自動生成動画に使われるより、きちんと作った動画に使ってもらったほうがいい。効率化の観点で見れば、やはり動画を登録しておくほうが良さそうだ、というのが私の今のところの結論です。

まとめ

P-MAXは便利な反面、放っておくと「勝手に作られた、いまひとつな動画」に広告予算の一部が流れます。今の成績が良ければすぐに慌てる必要はありませんが、効率を考えるなら、15秒・横長の短い動画を一本用意しておく(既存のYouTube動画があれば連携するだけ)のがおすすめです。

私たちは飯田市を拠点に、ホームページ制作だけでなく、こうしたGoogle広告やYouTube広告の運用フォローまで、実際に手を動かしながらお手伝いしています。「広告の管理画面の中で、何が起きているのか分からない」「勝手に出ている広告が気になる」——そんなときは、地域の専門家としてご一緒に確認します。飯田市・南信州で広告運用にお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。

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