日本における離島とその人口
海上保安庁は1987年時点で『海上保安の現況』において日本を構成する島の数を「6,852」としていますが、その9割が無人島で、有人島は300強と言われています。
離島に住む人の人口は61万8千人とされており、 日本の人口の0.5%と言われています。
運送業者各社の離島料金
日本国内の代表的な運送会社3社で離島料金がかかるか調べてみました。
郵便局
郵便局のゆうパックは離島料金の設定はありません。
佐川急便
佐川急便は離島料金がかかります
クロネコヤマト
クロネコヤマトは離島料金設定はありません。
離島料金の設定ができるECカート
設定できるカートシステムはありますが、ひとつひとつの離島の郵便番号を手動で入力したり、プラグインを入れてプログラムをカスタマイズしたりととても手間がかかるようです。
MakeShop
手動で離島の情報を全て設定します
ショップサーブ
こちらも手動で離島の情報を全て設定します
Shopify
プラグインを使用することで離島料金を設定できるようになります。
離島への発送など、詳細な配送設定ができるプラグイン「Parcelify」
EC-CUBE
プラグインを使用しプログラムを作成することで離島料金を設定できます。
離島料金の設定ができないECカート
多くのECカートが離島料金に対応していないようです。特に小規模ネットショップ向けの無料プランが人気のカートシステムでは対応していない印象です。
フューチャーショップ
離島の送料設定を行う機能はなく、送料につきまして都道府県単位での設定となります。
注文後に手動で送料を変更するなどで対応。
おちゃのこネット
離島料金を設定することはできません。
Base(ベイス)
離島、サイズ別、重量別の送料を設定することはできません。
カラーミーショップ
「離島」に異なる送料を自動的に設定する機能はないとのことで、離島からのご注文の際には離島料金がかからない「ゆうパック」「クロネコヤマトの宅急便」を利用することをおすすめしています。
STORES
離島地域専用の送料設定機能はないとのことです。
ちなみに楽天では
楽天でも離島送料の処理はスムーズに行われておらず、離島や海外の住所が入力された場合は一旦保留になり手動で送料を確定するなどの対応が入る事があるようです。
楽天市場 : 受注伝票が「送料未確定です。」で確認待ちになります。
まとめ
離島の人口は日本国民の約0.5%。200人に1人の割合です。
単純計算では200件の注文で1件…となりますが、離島の方の方が通販を使う頻度が高いかもしれません。
それでも離島をターゲットにした商品でないかぎり、離島からの注文が殺到するということは考えにくいでしょう。
また、大手運送会社で離島中継料金がかかるのは佐川急便だけで、郵便局とクロネコヤマトは離島料金がかかりません。
ECカート側もそれを見越してデフォルトで離島料金を設定できるようになっているカートは少ないです。設定できるとしても手の込んだカスタマイズが必要になります。
システムで解決するのではなく、離島料金を織り込み済みで送料を設定するか、決済後に人力で送料を確定するか、離島料金がかからない運送会社を選ぶのが無難なようです。