2021年4月26日にアップルより以下の発表がありました。
閲覧者の情報収集を行う「Cookie」
アップルのニュース同様に最近は、情報収集=Cookieの使用についての同意を取るホームページが増えてきました。
Cookieとは一体なんなのでしょうか?
ネットショップで買い物をした後。こんな風に買い物をしたサイトの商品や関連情報が他のサイトでも表示されたことはありませんか?
私もイブサンローランで買い物をしたあと、「E-レシピ」で夕ご飯のレシピを調べましたらすぐにこのような広告が。
このような以前使用したサイトの広告を他のサイトで表示させる広告手法を「リターゲティング広告」「おっかけ広告」と呼びます。
しかし、なぜイブサンローランでの買い物情報がE-レシピに渡っているのでしょうか?
これこそがcookieの働きのひとつによるものです。
cookieの詳細な説明はこちらのブログが分かりやすかったです。
cookie(クッキー)の意味と使い方をわかりやすく解説!企業側もマーケティングに大活躍!?
残念ながら、リターゲティング広告はあまり評判がよくない広告です。
なんで私の情報が?さっき買ったから要らないよ!と感じる方も多いと思います。
当然、個人情報保護の観点から、訪問したサイト内で情報が活用されるならまだしも、他のサイトに情報がまわるのはいかがなものかという流れになりました。
そしてついに2020年1月14日に、GoogleからChromeブラウザでのトラッキング用サードパーティCookieのサポートを2年以内に打ち切る計画が発表されました。
Google による Cookie 廃止、「2年間」の猶予に歓迎の声 :「実に穏やかなアプローチだ」
「Cookie」に代わる機能「FLoC」の開発
上記のように、Cookieを利用した広告を展開しているGoogleは、Cookieの情報収集機能を簡単に手放すわけにはいきません。
Cookieに代わる機能「FLoC」が開発されています。
Google、サードパーティーCookie完全廃止に向けてFLoCのテスト開始
すごく簡単にまとめると「個人の情報は収集しないけれど、個人の情報をまとめて統計・分析してグループに分けて使用します」ということになります。
個人を特定しない「集団」として情報を扱うことで、個人情報には当たらないとの論法です。
「FLoC」対する他ブラウザの反応
Google肝いりのFLoCですが、あまり評判がよくない記事が散見されます。
マイクロソフトEdge、Googleの広告技術FloCを無効化。事実上の「NO」表明か
Googleが導入予定の「FLoC」は最悪なものだと電子フロンティア財団が指摘
Googleが進める代替技術「FLoC」が問題視されている理由とは?
ユーザー情報の共有ができなくなって困るのは検索システムを運用し、広告事業を展開しているGoogleだけで、他のブラウザはサードパーティーにユーザー情報が共有されなくてもなんら問題はないわけです。
Googleの開発したブラウザであるchrome以外は個人情報保護の観点から好ましくないと感じ、非協力的な姿勢になるのも当然かもしれません。
まとめ
私たちホームページ制作会社として言えることは、リターゲティング広告よりも、検索広告の運用やホームページの内容の充実を図ることで、どのような状況にも対応できる、骨太なホームページ運用、ネットショップ運用を心がける事が大切ということです。
地道なことですが、確実なものを積み上げるのがよいように感じました。
今後、CookieやFLoc、リターゲティング広告市場がどうなっていくか注目されます。