最近、自分のスケジュール管理や日々の献立作成をAIに丸投げしてみたのですが、これが驚くほど便利です。 そこでふと疑問に思いました。「プロの現場、例えば給食の献立を立てる栄養士さんの世界にも、こういうAIソフトってあるんだろうか?」と。
調べてみると、すでに老舗の専用ソフトがいくつも存在し、それぞれの得意分野(保育園向け、病院向けなど)で、徐々にAIによる自動編成機能が組み込まれ始めています。
例えば、最低限の条件を入力しておけばボタン一つで献立が生成され、それをベースに調整を行っていく…そんなことは当たり前、という感じでした。
これでは栄養士さん不要?!と思いましたが、そんなことはありません。
仕事が奪われるの嘘とホント
よく「AIにホワイトカラーの仕事が奪われる」と言われますが、現実はもう少し残酷です。
実際には、資格がある人や頭が良い人は、より一層「楽をして儲かる」ようになるだけだと私は見ています。
不要になるのは、専門知識を活かす人ではありません。
・事務作業としてのデータ転記
・会計事務所での単純な数字チェック
・テンプレート通りの書類作成業務
・仕様書どおりにプログラムを組むオペレーター
こうした単純なオペレーション業務の仕事は、確かになくなります。
しかし、それは奪われるというより、付加価値のない作業が消滅するという方が正しいでしょう。
AI革命の本質は「労働の質の転換」にあります
AI革命の本質は、仕事がなくなることではなく、労働の質の転換にあります。
価値を生む場所が、手を動かす「作業」から、「判断と責任」へと移動するのです。
栄養士の仕事を例にすれば:
・これまでの1時間:電卓を叩いて、栄養価が基準に収まるよう四則演算をする(=作業)
・これからの1時間:AIが出した複数の献立案を見て、今日の気温や利用者の体調を考慮して1つに決定し、事故が起きないよう最終確認する(=判断と責任)
スキルのある個人がAIというレバレッジ(てこ)を使いこなし、これまでの何倍もの成果を効率的に出す時代が来るということです。

開発目線で見るAIアプリの現実
これからAIを使ったシステムを開発しようとする側にとっても、現実はシビアです。
AIが誕生したからといって、全く新しいシステムへの需要が次々生まれるかというと、実はそう簡単ではありません。
結局のところ、すでに太いパイプ(顧客)と膨大なデータを持っている既存システムに、AIというエンジンをどう仕込んでいくかという流れが現実的です。
・現場の細かいルール(ドメイン知識)
・過去の膨大な実績データ
・ユーザーとの信頼関係
これらを持つ老舗ソフトが、AIを便利な機能として取り込んでいく。
新しく参入するなら、こうした既存の巨人が手をつけていないニッチな隙間にAIをぶつける戦略が必要になるでしょう。

結論
AIは、私たちの仕事を奪う敵ではなく、面倒な下準備をすべて終わらせてくれる超有能なアシスタントです。
有資格者がポチッと押すだけで、ベースの仕事が終わり、「これでOK!」と判を押す一瞬の判断に、これからは高い報酬が支払われるようになる。
そんな未来が、すぐそこまで来ています。

