今の時代、ChatGPTを開けば一瞬でプロっぽい文章が生成され、AIを使えばモデルのような画像も、本物そっくりの動画も作れてしまいます。
かつて、広告の基本は**「誰に(Who)」「何を(What)」「どうやって(How)」**の3要素だと言われてきました。しかし、AIが情報の海を埋め尽くしている今、この方程式に決定的な要素が加わりました。
それは、**「誰が(Who is speaking)」**という要素です。
あなたのInstagram、AIとCanvaだけで終わっていませんか?
ここで一度、ご自身のSNSを振り返ってみてください。
- Canvaで作った、どこかで見たようなデザインのバナー
- AIが生成した、ツルツルで完璧すぎる「イメージ画像」
これら「だけ」が並んでいませんか? 確かにこれらは綺麗で効率的です。しかし、これだけではあなたのビジネスの「実態」がまったく伝わりません。
ユーザーは今、AIが作った「完璧だけど無機質な情報」に少しずつ疲れ、飢え始めています。「綺麗すぎて逆に怪しい」「どうせ素材画像だろう」——そんな風にスルーされてしまうリスクに気づかなければなりません。
人々が今、切実に求めているのは、綺麗事ではなく**「人間味」のあるリアルな情報**なのです。
実在する人間であるための「2つの証明書」
では、私たちはどうやってAIに埋もれない「実在」を証明すればいいのでしょうか。
① 「生っぽさ」を伝える動画戦略(編集よりスピード!)
プロが作った完璧なCMよりも、スマホで撮った「こまめな日常」の方が信頼される時代です。 ここで大事なのは、編集に時間をかけすぎないこと。 むしろ、今の季節感や、たった今入ってきた旬の情報など、撮ってすぐに掲載するくらいの**「スピード感」**こそが重要です。
広告費の考え方も変えなければなりません。 1回の撮影と編集に20万円かける業者を1回呼ぶより、1万円で20回撮影・アップしてくれる身近な人を選びましょう。 短くても構いません。社内の様子、店舗の外観、スタッフの何気ない会話などを、コンスタントにアップする。その「いつもそこに誰かがいる」という気配こそが、AIには逆立ちしても真似できない最強の安心感になります。
② 「顔出し」という覚悟
最近はプライバシーの観点から、何にでもモザイクをかける風潮があります。もちろん、お子さんのプライバシー保護など正当な理由は別です。 しかし、ビジネスにおいて、なんでもかんでもモザイクをかけていては、発信しているのが実在の人間かどうかもわからず、発信する意味が薄れてしまいます。
「顔を出す」ことは、「私が責任を持って対応します」という、偽造できない署名のようなものです。顔が見えるからこそ、ユーザーは安心して一歩を踏み出せるのです。
そして実在する人間の顔はAIには再現できないリアルがあります。見ているユーザーは本能的に安心するのではと感じます。
イベントの様子もそうです。今は顔出しをしないのが良いというような風潮がありますが、参加者さんの笑顔は最高の情報です。名前が出るのは個人情報となりますので配慮が必要ですし、イベントによっては配慮が必要ですが、一般的なお楽しみイベントでしたら絶対にそのイベントに参加したことを知られては困ると言う方は滅多にいないのではないでしょうか?
ぜひ、イベントに参加した方に掲載OKをいただき、過剰に心配することなく発信していただきたいと思います。
地方密着ビジネスこそ「超アナログ」に勝機がある
デジタル化が進む今だからこそ、地元密着のビジネスは「Web広告」や「Instagram運用」という画面の中だけに頼るのをやめ、**「リアル戦略」**に舵を切るべきと考えます。
- 看板戦略: 「あそこにあの店がある」という物理的な存在感は、最強の実在証明です。
- 対面イベント: 実際に会い、話し、握手をする。このアナログな体験こそが、AI時代には最大のラグジュアリー(贅沢)になります。
ただし、注意が必要なのは田舎における「チラシやフリーマガジン」などのマス媒体です。 ターゲットとなる人口自体が減っている地域では、闇雲に紙をまくのはコストに見合わない場合があります。これからは「広く浅く」ではなく、**「リアルな場に顔を出して、深くつながる」「確実にターゲットが集まるコミュニティを狙い打つ」**戦略がより重要になります。
まとめ:AI時代を生き抜く「人間力」
AIは「正解」を教えてくれますが、人間は「情熱」を伝えます。 AIは「効率」を上げますが、人間は「信頼」を築きます。
これからの広告は、スペックを並べることではありません。「私はここにいて、あなたのために汗をかいています」という実在証明を出し続けること。
綺麗すぎるAI画像の中に、あえて「泥臭いリアル」を混ぜていく。 それこそが、お客様に選ばれ続けるための唯一の道なのではと考えています。


