PHPとは
PHP ( Hypertext Preprocessor ) は、スクリプト言語です。MySQLなどのデータベースとの連携が容易なことなどから、WordPressを含めたWebアプリケーションの開発にもよく使われる有名なスクリプト言語です。動的にWebページを生成するためサーバーサイドで使用されています。
PHPはサポートが終了しているバージョンがあります
バージョン | リリース日 | アクティブサポート終了日 | セキュリティサポート終了日 |
5.6 | 2014/08/28 | 2017/01/19 | 2018/12/31 |
7.0 | 2015/12/03 | 2017/12/03 | 2018/12/03 |
7.1 | 2016/12/01 | 2018.12/01 | 2019.12/01 |
7.2 | 2017/11/30 | 2019.11/30 | 2020.11/30 |
7.3 | 2018/12/06 | 2020/12/06 | 2021/12/06 |
7.4 | 2019/11/28 | 2021/11/28 | 2022/11/28 |
8.0 | 2020/11/26 | 2022/11/26 | 2023/11/26 |
8.1 | 2021/11/25 | 2023/11/25 | 2024/11/25 |
8.2 | 2022/12/08 | 2024/12/08 | 2025/12/08 |
8.3 | 2023/11/23 | 2025/11/23 | 2026/11/23 |
PHP5は2018年12月31日にサポートが終了しています。PHP8に対応していないサイトでも少なくともPHP7.4.33にはバージョンアップしておきたいところです。
今はPHP7から8への過渡期
PHP7からPHP8では記述が異なる個所が多く、使用できないコードが出てきてしまいました。そのためPHP8に対応していないサイトはコードを大きく書き替える必要があります。
しかし大きな改修はなかなか難しく、2022年12月のデータではPHP7を利用しているサイトが7割とのことで、なかなかPHP8への切り替えが進んでいないのが現実です。しかし、これから制作されるサイトはPHP8となりますし、切り替えが進むことは間違いありません。
PHP8にバージョンアップするメリット・デメリット
メリット
・開発やバージョンアップがされているらめセキュリティ面での安全性が期待できる。
・性能が高く動きが早い
デメリット
・PHP8に合わないソースコードを使用しているとエラーが起こる
PHP8に対応していないサイトはどうするべきか
PHP8に対応しているテンプレートやコーディングでしたらPHP8にバージョンアップしない選択肢はないのですが、PHP8に対応していないサイトの場合が考えものです。
PHP8を前提に構築されていないサイトはPHP8.1.22にすると思わぬところにエラーが発生し続けます。
ひとつ解消してもWordpressなどのバージョンアップのたびに対応していない記述にひとつ、またひとつとエラーが起こるので、それらをしらみつぶしに対応しなければらない印象です。
この前まで動いていたのに…という感じで、気が付かないうちにエラーが起こっていることも少なくありません。
セキュリティ面からはPHP8が安心ですが、正しく動かない、エラーが多発するというのはセキュリティ以前の問題だと感じています。
むしろ、ウイルスに感染するリスクとエラーが起こるリスクを天秤にかけると、エラーが起こるリスクの方が格段に高いように体感しています。
まとめ
PHP7のサポートは切れており、新しいウイルスなどに対応するバージョンアップが行われません。
そのためウイルスに狙われる確率が格段にアップします。
しかしPHP8ではPHP7で使えていた記述が使えない個所が多いため、部分的な修正では追い付かず、エラーを起こす原因となります。
安全にPHP8を使用したければ、サイト自体をPHP8に対応したテンプレートで作り替える事をおすすめいたします。
全て作り変える事が難しければ起こるエラーを場当たり的に解消し続けるか、PHP8へのバージョンアップをあきらめてPHP7のまま使用する他ないと感じます。