飯田市でホームページ制作をしている牧内です。
デジタルビデオカメラで撮影した動画を、Adobe Premiere Proに読み込んだところ、映像と音声がズレるトラブルがありました。元の動画ファイルを再生すると、正常です。Premiere Proに読み込んだときだけ、音声が遅れます。
いくつかの方法を試しても改善せず、最終的には、音声が出ない状態にもなりました。解決したのは、Premiere Proへの読み込み方法を変えたことでした。
この記事では、症状、解決の手順、原因と思われる点を整理します。同じ症状で検索された方の参考になれば幸いです。飯田市・南信州で、ホームページ制作や動画の扱いについて、会社をお探しの方にも、読んでいただければと思います。
環境や機種によって、結果が変わる場合があります。この事例が、すべてのMTS動画に当てはまるわけではありません。
この記事の要点
- MTSファイルを、エクスプローラーからPremiere Proに、直接ドラッグ&ドロップしない
- SDカード内のAVCHDのフォルダ構成を維持して、PCにコピーする
- Premiere Proの読み込み機能(メディアブラウザー)で、コピーした撮影データを読み込む
- ファイル名の変更、ハードウェアデコードの無効化、フォルダ構成の維持だけでは、解決しなかった
現象:Premiere Proに読み込むと、音がズレる
今回の動画は、デジタルビデオカメラで、約26分、連続して撮影したものです。SDカードには、3つの動画ファイルが保存されていました。
| ファイル名 | ファイルサイズ | 再生時間 |
|---|---|---|
| 00010.MTS | 1.98GB | 約10分35秒 |
| 00011.MTS | 1.98GB | 約10分35秒 |
| 00012.MTS | 920.91MB | 約4分48秒 |
この3つは、別々に撮影した動画ではありません。1回の連続した撮影を、カメラが自動的に分割して保存したものです。
Windowsの動画プレーヤーでは、正常に再生できました。ところが、Premiere Proにドラッグ&ドロップで読み込むと、次の症状が出ました。
- 3本のうち2本で、映像よりも音声が、少し遅れる
- 音ズレは、動画の最初から最後まで、ほぼ一定
- ソースモニターでも、音ズレする
- 一番長い動画は、正常に再生できる
仮説と検証:試したが、解決しなかったこと
最初は、Premiere Pro側の設定や、ファイルの扱いを疑いました。次の4つを試しましたが、音ズレは解消しませんでした。
| 試したこと | 結果 |
|---|---|
| Premiere Proの再起動 | 改善なし |
| ハードウェアデコードの無効化 | 改善なし |
| 動画ファイル名の変更 | 改善なし |
| SDカードのフォルダ構成を維持して、PCにコピー(読み込みは従来どおり) | 後半2本の音声が、出なくなった |
ハードウェアデコードの無効化は、「編集」→「環境設定」→「メディア」で、「H.264/HEVC ハードウェアによる高速処理デコーディング」のチェックを外し、Premiere Proを再起動する手順です。この設定は、あとで元に戻せます。今回は、この設定の影響ではありませんでした。
フォルダ構成を維持してコピーしただけでも、解決しませんでした。ファイルの置き方だけでなく、読み込み方法を変える必要がありました。
解決の手順:Premiere Proの読み込み機能を使う
最終的に解決したのは、エクスプローラーからMTSファイルを直接ドラッグ&ドロップするのをやめて、Premiere Proの読み込み機能を使う方法です。
- SDカード内のAVCHDのフォルダ構成を、維持したまま、PCにコピーする(
PRIVATEフォルダごとコピーする) - Premiere Proを開く
- Premiere Proの読み込み機能(メディアブラウザー)で、コピーした撮影データを選んで、読み込む
- 読み込まれた動画を確認する
読み込むと、それまで約10分、約10分、約5分に分かれていた動画が、約26分の全編を含むクリップとして認識されました。今回の環境では、3つのファイルに対応するクリップが、いずれも全編の動画として表示されました。そして、音ズレは解消しました。
フレームレートの変更、動画形式の変換、音声の手動の調整は、行っていません。
真因:読み込み方法で、管理情報の使われ方が変わる
今回撮影した動画の仕様は、次のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ファイル形式 | AVCHD(.MTS) |
| 映像コーデック | H.264 |
| 解像度 | 1920×1080 |
| フレームレート | 59.94fps |
| 音声 | 48,000Hz・6チャンネル |
AVCHDは、ビデオカメラで使われる、動画の記録方式の一つです。長時間の撮影では、1回の録画が、複数のMTSファイルに分割されることがあります。
カメラは、動画を単純に分割しているわけではありません。AVCHDのフォルダの中には、分割された映像を管理する情報が、あわせて保存されています。一般的なフォルダ構成は、次のとおりです。
text
PRIVATE
└ AVCHD
└ BDMV
├ CLIPINF
├ PLAYLIST
└ STREAM
├ 00010.MTS
├ 00011.MTS
└ 00012.MTS
MTSファイルだけを取り出して、個別に読み込むと、この管理情報が十分に使われず、分割部分の音声や映像のつながりを、正しく解釈できない場合があると思います。AVCHDのフォルダ構成を維持して、Premiere Proの読み込み機能を使うと、撮影時の管理情報にもとづいて、連続した映像として認識できる場合があると思います。
今回の音ズレも、読み込み方法の違いが関係していたと考えています。ただ、Premiere Proの内部の処理を確認したわけではありません。復旧した結果からの判断です。
運用の教訓:AVCHDは、フォルダごと扱う
動画ファイルが正常でも、編集ソフトへの読み込み方法によって、問題が起きることがあります。AVCHD形式で長時間撮影した動画では、次の手順で扱います。
- SDカード内のフォルダ構成を維持して、PCにコピーする
- MTSファイルを、個別に取り出して読み込まない
- Premiere Proの読み込み機能(メディアブラウザー)を使う
- 分割された動画が、連続した映像として認識されているかを確認する
Premiere ProでMTS動画の音ズレや、音声が出ない症状が出たら、設定を変更する前に、AVCHDのフォルダ構成と読み込み方法を確認します。

飯田市でホームページ制作・広告運用をサポート|デザインスタジオiR
牧内理恵
まきうちりえ
飯田市在住、広告制作歴20年以上。これまで200名以上のクライアント様と向き合い、100件以上のサイト制作を手掛けてきたデザイナー兼エンジニアの牧内理恵です。御社の強みを引き出し、業績アップに繋がるWebサイト・ネットショップ・販促ツールをご提案します。拠点とする長野県内はもちろん、全国各地からのご依頼にも柔軟に対応しております。
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