ホームページからの問い合わせ動線

2021年4月現在、Googleでのキーワード検索で上位に表示されるのは難しくなっているとのブログを書きました。

この傾向が濃くなってきたのは最近で、1~2年前、どうしても検索上位表示させたい!という依頼を受けた際に調べたときは、ここまでポータルサイトが上位を占めるということはなく、その時には「大丈夫ですよ」と簡単にお返事をしてしまったのが思い起こされます。

今思うと非常に無責任な発言だったと反省しています。

現在は「公式サイトが上位表示され→クリックされ→問い合わせがされる」という単純な動線が通用しなくなってきていると強く感じます。

では、公式サイトは不要なのか?

必要です。理由はふたつあります。

一つ目は「口コミサイトに頼らないで売り上げを上げるため」です。

クチコミサイトに入れば入ったで、クチコミサイトやランキングサイトの中で競争が起こります。
当然、そのサイトの中で上位表示させるために広告費を払い、口コミを集め…。

結局、公式サイトでやることと同じことをしなくてはなりません。
同じことをしているのにノウハウやハウスリストはクチコミサイト側が握っており、自社に情報がたまらないという状況に陥ります。
自社や自店舗でしっかりした情報発信を行い、広告ノウハウを蓄積するためにも独自の公式サイトを持つ必要があるのです。

もう一つは「口コミサイトを見ても公式サイトを確認するユーザーの可能性」です。

例えば、広告やチラシ、看板、リアルの口コミの噂…そういうものに触れた時、その場で即決して電話をするというのはなかなか勇気がいるものです。

そんな時、とりあえず公式サイトを確認しよう、という流れは自然ではないでしょうか。

SNSからの動線

  1. 暇つぶしにSNSを徘徊
  2. 偶然、良さそうなお店を見つける
  3. 公式サイトを探す
  4. なければクチコミサイトなどを見る
  5. 問い合わせる

ランキングサイトやクチコミサイト、クーポンサイトからの動線

  1. キーワードで検索する
  2. 検索上位にくるランキングサイトへアクセス
  3. ランキング上位の店や近所の店、好みの店などランキングサイト内で比較
  4. 良さような店を絞る
  5. その店の公式サイトを確認する
  6. クーポンがあればクーポンサイトへ戻って予約する

というように、入り口はクーポンサイトやクチコミサイトであっても、「念のため公式サイトを確認する」という動線が考えられます。

クチコミサイトの信頼性のブログでも書いたように、クチコミサイトは広告サイトであり、情報のすべてが信用できるものではないと考える利用者も多くいるようで、食べログの利用者が減り、Google検索の利用者が増えている傾向が指摘されています。

外食業界、広がる食べログ不信 グーグルが忍び寄る(日経ビジネス)

こういった慎重なユーザーはお店への関心やサービス利用への本気度が高いため、コンバージョン率(問い合わせ率)が高くなると考えます。

「検索上位に表示させたい」を一旦忘れる。

「検索上位に入らないとサイトを見てもらえないというのは10年前の考え方」と敢えて断じて一旦忘れることも必要と考えています。

もちろん、検索上位に来れば来るほどクリック率が高く、訪問してくれる可能性は高くなります。
【2020年版】検索順位別クリック率(CTR)と年代別推移まとめ(SEOラボ)

上記URL先のデータでは、以下のように、検索順位1位と2位ではクリック率に倍近く差がでてしまっています。

これは2020年のデータですが、クチコミサイトが上位を占めるようになった2021年では変わる可能性もありますし、実際に狙ったキーワードでも同じことが言えるかは別です。

1位から10位まで全部ホットペッパーだったら??エキテンや食べログだったら?
「なんだ、ホットペッパーか。要するに広告でしょ?そうじゃないのを探してるんだよね。」
「クチコミサイトって苦手なんだよね。いいことしか書いてないでしょ?」
と避けるユーザーもいるのではと考えます。
(もちろん逆に、ホットペッパーでしか探さないというユーザーもいると思いますが、それはもうホットペッパーの顧客となりますのでターゲットからは外れます)

そうなると競争相手が違ってきますので、単純な順位では測れなくなってきます。
狙っている検索キーワードを実際に検索して、検索結果画面を確認して戦略を立てる必要がありそうです。

まとめ

  • 2021年4月現在、会社やお店の公式サイトは上位表示されにくくなっている(クチコミサイト・ランキングサイト優位)ので、上位表示を必要以上に狙うのは無駄な努力になる可能性がある。(基本的なSEO対策は講じるべきですし、上位に行くのは喜ばしいことですが狙いすぎると広告戦略が狂います)
  • ユーザーにはクチコミサイトやランキングサイトへの不信感があり、クチコミサイトでお店を目にしても、念のため公式サイトを確認する傾向がありそう(指名検索)
  • 同じく不信感から、上位表示がクチコミサイトやクーポンサイトばかりだとそれを避けてクリックする可能性があるので、単純な順位だけでは計測できなくなっている

集客のためのサイトが自然検索で上位表示されるのは集客のための手段であって、目的ではありません。上位表示されても内容がダメではコンバージョンしませんし、そもそも意図して上位表示させるのは難しい時代となっています。

インターネット広告戦略で力を入れなければならないのは、

  1. Google広告でターゲットに刺さる広告文を掲載しクリック率を上げる
  2. 口コミサイトやSNSで露出を増やし公式サイトへ誘導する

ホームページ制作、デザインについては

  1. ランディングページやサイトの質
  2. コンバージョン率(問い合わせ率)の追求

ここに重点を置いてホームページ制作やインターネットでの集客を行うのが効率的ではないでしょうか。